松本市街地を南北に分ける女鳥羽川、143号線でもある「大橋」から「鍛冶橋」「念来寺」「清水橋」まで女鳥羽川を遡ってみたいと思います。
橋から小道に入ると、風情ある時代の面影も垣間見られ、ちょっとタイムトリップしたような感じになれます。
印のあるところがスタート地点の大橋です。

大橋外観。川岸へ下りる階段もあります。

階段には「鎮神社」の由来の案内がありました。
名前の通り、この女鳥羽川の氾濫を防ぐ守護神を祀っているそうです。

大橋の上です。
二車線の広い橋です。

施行は昭和37年3月になってます。

女鳥羽川に沿って続く道を、せせらぎを見ながら歩くのは気持ちがいいです。
が、車と自転車の往来は結構激しいので気をつけて歩きましょう。
左手の鳥居が鎮神社です。

外観です。

由来でなく「由緒」。
説明にもなんだか威厳が漂っています。

石彫りも職人技です。

横から見ると、奥に広そうです。
が、隣の空き地と電信柱が、現代を象徴している感じですね。

立派な屋根瓦。

なんとなく水や波を象徴しているような感じですね。

大橋から143号線を北にのぞみます。
右手、黄色い看板が目立っています。

この看板を右に曲がってみましょう。
京染店でした。ここだけ見ると昭和です。

信州は蔵のある家が多いですが、このお宅の蔵も、窓などとても風情があります。

さらに小道を歩いて行くと、店から竹籠が溢れだしそうなお店がありました。

創業100年にもなる老舗の竹かご屋さんです。

入口の籠細工も素敵です。
ネコヤナギと蓮?

蓮の穴に和布が細工されていてかわいらしいです。

竹籠と鉢植えも合いますね。

溢れだしそうです・・。

蕎麦ざるは信州では需要が多いのでしょうね。

信州でこの茶漉しに出会えるとは思っていませんでした。
竹で濾したお茶はとてもまろいです。

天井にもぶら下がっています。

壁にはもちろんのこと。

いろんな用途のものが置いてあります。
九州の竹と違い、松本産の竹は細いのが特長だそうです。

弁当箱。手作りなのですべて大きさが違います。

旧町名「鍛冶町」の石碑は普通の民家の一角にありました。

こちらが鍛冶橋。

鍛冶橋から北へのびる「はしご横町」に洋館のような建物がありました。

「かわかみ建築設計室」とあります。
昭和初期の建物だそうです。
門構えに、ドア・・凝ってますねえ・・。

窓も飾り窓も、その時代のいろんな職人さんの知恵の結晶なのでしょうね。
現代のようにネットで調べられませんものね・・。

この蔵はナイトクラブのようでした。
中は現代風なのかな?

こちらは念来寺橋。
砂岩工事が行われていました。

橋の名前の由来でもある、旧念来寺の鐘楼が対岸に見えます。
300年前のもので、明治時代は松本のシンボルでした。

そのお隣はカタクラモール。
片倉工業のショッピングセンターで、約50の店舗とかなり広いお客さん用の駐車場があります。

最後が清水橋です。
この橋あたりから川筋がグンと北に曲がります。

古いけどなんだか味のある欄干です。
欄干は低いうえに歩道がないので渡るときは気をつけましょう。

このカーブは石でつくるのは大変だったでしょうね。

川岸にサギが舞い降りてきて、魚を狙ってました。
川のせせらぎはずっと変わらないのでしょうが、橋や、道、人の往来・・時代の変遷はめまぐるしかったでしょうね。
近代と現代が交叉する城下町で、いろんな時代におもいをはせながら、せせらぎに耳を澄ませばどこかホッとするかもしれません。