仁科神明宮(にしなしんめいぐう)の主祭神は天照皇太神。
杉の古木がうっそうと繁る宮山の南麗にあり、東は大峯山系に連なります。
西には大町の田園地帯が眼下に広がり、餓鬼岳を中心に遠く北アルプス連峰を望むことができます。
神聖な空気と巨木に囲まれ、清められる気がします。
住所:長野県大町市社宮本1159
電話:0261-62-9168
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51号線の「宮本」の信号から、住宅街を抜けて直進する道と、
松本方面から「高瀬川大橋」信号を過ぎて、上記写真のところの看板を右折する道(こちらの方がわかりやすいと思われます)があります。
どちらから行っても、この看板がところどころに建てられているので安心です。
白い線が51号線(県道大町・明科線)。
現在地に通じる右下、緑の一番下の線が看板からのルート。
入口の「定」
昭和21年のものです。
当時は馬がここまで来ていたことがわかります。
現在は、ペット同伴禁止のお願いの貼り紙。
マーキングから天然記念物を守るためとあります。
ここ、一の鳥居から西を見ると・・・
本日は雲に隠れてますが、正面に餓鬼岳が望めます。
杉の巨木がうっそうとした境内でも、この3本は「御神木大杉」で目を惹きます。
真ん中は櫓で覆われています。
昭和54年、当時の天然記念物だったこの杉は突風で倒れ、復元保存されているとの説明があります。
枝の一部は見事に逆アーチ。
ここにもたくさんの支え棒が補助しています。
「社叢」
その大部分はスギとヒノキのようですが、アカマツ、クリ、コナラ、ツガ、モミもあり、
なかには、幹囲2メートルを超える大木も数多くあるようです。
ガラスでカバーされていて、肉眼でも見えにくいですが、このように記されています。
境内の中の二の鳥居。
奥に見えるのが、三の鳥居。
その手前、社務所、宝物収蔵庫があります。
神宮だけでなく、大町、安曇野のパンフレットまでありました。
全国から訪れる方が多いということでしょう。
「ご自由に中へお入りください」とあります。
神事や神楽のステンドグラスが何ともふしぎな空間をつくっています。
この「古式作始めの神事」と「太々神楽(だいだいかぐら)」は長野県の指定文化財となっています。
それぞれ、3月、9月に毎年行われます。
休憩所は展示室を兼ねています。
いや、逆のような気がしますが・・・
展示室内。
あえて、アップは撮りませんが、ショーケースの中には赤・青天狗の面もあります。
こちらは「小娘」とあります。
面はここの神社内の倒木でつくられたもの。
ここから本殿に向かいます。
この階段を上がっていくのですが、空気が何ともここから違う空間になり、写真は憚られました。
この先に「神門」「拝殿」そして神明造りの本殿があります。
本殿と釣屋、中門(社務所パンフレット写真より)
わが国古来の「神明宮」の様式を正確に伝えていることから、本殿、釣屋、中門は国宝に指定されています。
クロスしている千木は、神明造の特徴の一つです。
駐車場にある案内地図。
このあたりは、仁科神明宮の歴史的に特色のある自然環境を守るために指定された郷土環境保全地域になっているようです。