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生坂村 観る

乳房イチョウ|煎じて飲めば母乳の出が良くなる|生坂村小立野

長野県の天然記念物にも指定されている、樹齢800年のイチョウの木。
イチョウの小枝を煎じて飲めば母乳の出がよくなるということで、妊婦さんや出産後の女性が祈願にくるそうです。
名前からも連想できますが、かなりの巨乳です。

みちゃう?

松本方面からだと、国道19号線明科の木戸橋を直進、もしくは左折。

今回は左折して国道19号から行ってみます。
しばらく行くと、睦橋がみえてきます。

睦橋をわたると、生坂村へ入ります。

生坂村に入ってすぐのところにある、「下生野」の歩道橋

歩道橋のところにある道を右折します。

ここから乳房イチョウまでは1.3キロ。

犀川をわたって、ちょっと戻ります。

乳房イチョウのある場所に、看板があるのでそこを右折

坂を下ると、赤い橋が見えてきます。

その名も「乳房橋(ちぶさばし)」

乳房橋の模様はもちろんイチョウです。

乳房橋をわたったところにある公園

お察しの通り、公園名は「乳房イチョウ公園」です。

ここは生坂南文教場があった跡地だそうです。

旧生坂南文教場跡

明治六年、乳房堂に設置。同9年より、この地に移り、同三十六年校舎新築、四十二年下生野を合併、大正二年、焼失するまでの教育の場であった。

平成九年一月 生坂村教育委員会

公園ですが、あるのはベンチと・・・

ゲートボールのゲートぐらい。

公園というよりは、ゲートボール場ですね。

公園のちょっと先にある、平七社の斜向かいに乳房イチョウがあります。

乳房観音堂

天保年間(1830~44年)に建てられ、生坂村の有形文化財にも指定されています。

木造菩薩形仏頭

こちらも生坂村有形文化財。
ちょっと巨乳っぽい!?

三日月形に大きく弧を描く眉、細目の目尻は釣上げて伏せ目、低めの鼻頭と突き出した唇、外に反らした耳たぶなどに中世末期の特徴をもつ。
元禄11年の書上帳には行基作の聖観音とある。

写真には写っていませんが、天井には美濃恵那郡の近藤助治郎の作の格天井の鶴の絵が49面あります。

お札はこちらに用意してあります。

これを手に入れれば、母乳の出がちょっとはよくなるかも。

乳房観音様だけに、おっぱい出てます。

乳が出るようになったお礼には、木綿で作った乳房を奉納します。

大きな草履も奉納されています。

推定Dカップ

中には何が入っているのか・・・?やわらかくはありません。
そ~っと、さわってネ。

完全に賞味期限切れであろう、お供え物のお菓子。

ぶら下げてあるものもあります。

ぶら下げてある木綿乳房の下には、箱があって・・・

中にはノートがあります。
何が書いてあるのかとめくってみたら・・・

キャーーーーーーっ!!
カメムシが5匹。。。。。 くっさぁ~~~。

ノートはカメムシハウスと化していました。

乳房堂の横にある額

何が書いてあるか読めませんが、大事なことが書いてあるみたいです。

絵馬(生坂村有形文化財)

母乳の出がよくなるようにとの願掛けや、願果たしの時に奉納されたもの。

年号のあるもの8枚中、古いものは明治17年、新しいものは昭和21年。

なんとなく、授乳中のお母さんが描かれているのがわかります。

木綿で作った乳房がつけられていたと思われる絵馬もあります。

有形文化財の乳房堂のトイレはボットン。

男子トイレは、掃除用具がちらかってます。

さて、肝心の乳房イチョウは・・・

赤い柵で囲ってあります。

樹高が35メートル、根元の幹囲10.5メートル、目通り幹囲が8.3メートル、推定樹齢は800年の雄木です。

乳房といわれている部分をご覧になる前に、乳房イチョウの説明を。

『乳房イチョウ』

県天然記念物
指定 昭和四十年四月三十日

一.周囲は根元一〇.五m、目通り八.三m、樹高三五m、枝張り東西二九m、南北二七m、推定樹齢八〇〇年の雄樹で松塩筑地方では最大のイチョウである。

一.柱瘤(乳房)凡そ二十五本がたれ、最大は長さ二.三m、つけ根の周囲一m。

一.伝説、一七〇年ほど前観音堂が火災で焼失した時、イチョウの樹から御光がさし人々は恐ろしくて近ずけなかった。
焼けた観音様がイチョウに乗り移ったのだという。

一.信仰、産後乳の出ない産婦が観音様へ祈願し「何年の女乳汁を授けさせ給え、大願成就のお礼参りには、乳の絵馬、木綿で作った乳房、燈明などを奉納します」と誓い、たれている乳房を宮本紙で包み、水引きで結び、根元の下枝を折って家へ持ち帰り、一握りの長さに刃物で切らずに折って煎じ、煎汁を何回も飲むと母乳が出るので有名となり、乳房観音と呼ばれるようになった。

一.奉納された絵馬が堂の内外に三一枚残る。木綿の乳房は昭和七年には柵、樹の枝、堂の内外に六〇〇個もあった。

一.観音堂は鎌倉時代からあったらしいが、現在の堂は江戸末期の建築で間口三間、奥行三間半、格天井の九六面にある鶴の絵は美濃国恵那郡の近藤助次郎の優れた作品。

一.お祭りは四月十六・七日で遠近からの参拝者が多かった。

一. 堂と絵馬は平成元年に村指定文化財となる。

一.平成二年寄付金や村の補助金により、柵、堂、庫裡の大改
修並びに環境整備をおこなう。

平成二年九月
長野県教育委員会
生坂村教育委員会

では、柱瘤(乳房)部分を見てみましょう。

じゃじゃーん。

巨乳だけど・・・ばーちゃん。

樹齢800年ですから、垂れてます。

大きいものは2メートルも垂れてるんですって。

おっぱいがいっぱい

柱瘤のいくつかには、宮本紙が巻かれています。
ケガして包帯巻かれているみたいです。

乳房に似た柱瘤は大小25本あるようです。

乳頭はちょっと黒っぽい。

大きな草履も飾られています。

イチョウの横には馬頭観音が祀られています。

乳房観音公孫木の石碑

なぜかこんな所に8番ホール

よく見ると、水道のある横が・・・

8番のティーグランドになっていました。

写真では確認しにくいですが、「バー4」と書かれています。
たぶんこれは、「パー4」の間違い。
ご年配の方が書かれたのでしょう。。。

で、よーくよーく探してみたら、
ありました7番!!

イチョウの説明板の陰にこっそりと。

7番ホール

しかも、7番のティーグランドは、坂の下です。
強めに打たないと坂を登れませんが、強すぎると乳房堂やイチョウに直撃してしまいます。

長野県民はマレットゴルフ好きといいますが、こんなところに作らなくても・・・。

天然記念物あり、有形文化財あり、変なマレットゴルフ場ありのおもしろい場所です。

母乳に関してお悩みなら、母乳外来もいいですが、
お参りしてイチョウの煎汁を飲んでみてはいかがでしょう?

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「乳房イチョウ|煎じて飲めば母乳の出が良くなる|生坂村小立野」への1件の返信

5枚目の写真の説明ですが、松本方面から向かった場合、下生野の歩道橋は「右折」です。
ちなみに写真は長野方面から松本方面へ向かって撮ったものですね。

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