松本城の側で、中町にある藤森病院。明治22年(1889年)開業をしている古くからある老舗病院です。明治22年と言えば海外では、ワシントン州が合衆国へ加わり、パリのエッフェル塔が完成。国内では甲武鉄道の立川~八王子間開通という状態で松本は陸の孤島でした。人口は江戸時代が2万人弱、1898年で30,743人でしたので、現在の228,805人と比べれば10分の1だった頃です。
そんな藤森病院は2009年に建て替えられて、新しくなりました。今回はその藤森病院をご紹介。
病院内の印象は、狭い・・・という感じです。しかし狭いには理由があるそうです。
1:患者の移動が少なくて済む。
そう聞かされて歩いてみると確かに少ないです。受付から診察など大きな病院とは格段に違うことに気づきます。かなり具合の悪い時、高齢の方にとっては好都合です。今通っている病院が、広くて大変という方は藤森病院を一度見て見てください。
2:看護師の移動が速い
患者の移動と同じですが、入院病棟とコンパクトに作られています。どうも大きな病院の統計データを使ったらしいです。看護師が仕事をしている時間のうち移動に占める割合が予想以上に高かったらしいです。
このため、なるべく移動が少なくて済む改善を行ったということです。
ちなみに私は、健康診断を毎年ここで受けています。自宅と勤務先が全然違う場所のため、かかりつけにはしていません。近隣に住む、勤務するという方は要チェックですね。
住所:松本市中央2-9-8 電話:0263-33-3672
[googlemap lat=”36.233242″ lng=”137.970951″ width=”430px” height=”240px” zoom=”16″ type=”G_NORMAL_MAP”]長野県松本市中央2丁目9-8[/googlemap]
藤森病院詳細紹介
病院横の広告看板
初めて行かれる方は、電柱に注意してください。矢印が道案内になっています。
江戸時代末の旧町名飯田町の石柱
松本市のいたるところにある石柱です。
裏入口、旧正面玄関側
建て替え前をご存知の方はイメージができると思いますが、従来の駐車場側が裏の入口というかになっています。
診察案内と病院の案内看板
■診療科目
内科/消化器内科/循環器内科/肝臓内科/腎臓内科/糖尿病内科/人工透析内科/内視鏡内科/外科/消化器外科/乳腺外科/血管外科/整形外科/リハビリテーション科/麻酔科/放射線科/形成外科
■診療時間
平日:午前9時~11時30分・午後3時~6時
土曜:午前9時~12時30分
休診:土曜午後・日曜・祝日
1F:受付・会計・検査・診察など
2F:事務系・透析センター
3F:病室
4F:病室
5F:手術・リハビリ・お風呂など
エントランスの全景・総合案内・受付
ここはホテル!?と思うエントランスになっています。足元のクッションもいい感じです。
エントランスの自動販売機
紙コップは、コカコーラ。紙パックがカゴメやいろいろのメーカー。缶・ペットボトルはコカコーラですので、ダイドードリンコ・サントリー・キリン派の方は持込が必要です。
血圧計
COLINの血圧計が設置してあります。誰でも自由に使えそうですので、気になる方は血圧を測りましょう。
1Fのフロア案内サイン
この階は基本的に外来対応になっています。健康診断や人間ドックにも対応できる環境になっています。診察室は救急を入れて6室あります。
診察入口のドアが閉まっているところ
ここを開けて診察へ向かいます。
内視鏡検査鼻タイプの説明
世界で始めて内視鏡を実用化した、オリンパスからのポスターです。
口からでなく、鼻からの内視鏡の案内です。
内視鏡・診察室
デュアルディスプレイが先生の机にはあります。ここに食道や胃が写るのだと思います。
X線ルーム
体を切開することなく、中の様子を見ることのできるX線装置です。
ヴィルヘルム・コンラート・レントゲンの功績はここでも活躍しています。
鉛のチョッキ
撮影と関係部分が被爆しないように着る重いチョッキです。
X線装置操作パネル
バックフォーやコンバインのようなマニピュレーターですね。
GE横河メディカル製のMulti Slice CTスキャナ「ProSpeedⅡ」
X線を使い、体を輪切り状に撮影。立体的に内部を見るために使う検査装置です。
CTベッド
ここに寝転んでドーナツ型の中へ入り撮影をします。
血液検査などの検査ルーム
おしっこや血液検査などをしているところですね。
院内貸し出し車椅子
自由に使うことができます、具合が悪ければ無理せずに車椅子を借りましょう。
院内にあるストレッチャー
こちらは、自由に借りられそうもありません。病院の判断に任せてみましょう。
2階フロア案内サイン
この階は、事務所と厨房・透析センターになります。
調理室横の食料庫
調理用の食材はすべてこの中で管理されているそうです。業務用の冷蔵がビッシリと並んでいます。
厨房内の風景
すべてオール電化になっているそうです。
火の元に注意というか、火の元がありません・・・
透析センターの全風景
一般的に3~5時間の透析時間が必要なため、数多くのベットが用意されています。
透析する方のベット
血液透析機のほかに、テレビなど余暇時間を過ごせるようになっています。
3階窓からの風景、パルコが見える
パルコも近いため、窓からは松本の市街を見ることもできます。
3階のスタッフセンター前
たくさんの看護師さんが働いています。
談話室入口
お見舞いの方や、患者同士で話ができりょうになっています。
入院患者用ベッド
入院用の基本セットが揃っています。写真は315号室の2人部屋です。
ベッド横のテレビと棚
テレビはもちろん液晶。有料カード必要です。携帯がワンセグがほしいところです。
入院ベットのテレビで見れるチャンネル案内
NHK長野総合・NHK長野教育・SBC信越放送・TSBテレビ信州・NBS長野放送・ABN長野朝日放送
NHKBS1・NHKBS2・NHKh・BS日テレ・BS朝日・BSTBS
全部で地上波・衛星を含め、12チャンネルを見ることができます。
ウォシュレットタイプの便器
タンクレスです、INAX製が入ってました。
入院個室のトイレ・シャワー室
こちらは、1人部屋のシャワーとトイレです。
手術室の入口ドア
この日は、手術が行われていたので中は拝見できませんでした。
夜の裏玄関
夜には電球色のライトがスロープを照らしてくれます。
松本で暮らし始める方、かかりつけ候補としてチェックをしておきましょう。
藤森病院のサイトhttp://www.fujimori-hosp.jp/
藤森病院内イベント「文化と音楽の夕」
ホールロビーの壁には大きな絵(常設)、その横に今回のイベントの看板が取り付けれられています。
一昨年春より埋蔵文化財の発掘調査を開始し「へび川」の付け替え工事と新病院建設工事を行って参りましたが、全ての工事が無事終了し、ようやく全面竣工となりました。竣工記念という事で近隣町会の皆様や患者さんまた多くの皆様が気軽に参加していただけたら、とこのイベントを企画されたとお聞きしました。
いよいよ始まりです
司会者が2名、ご挨拶。
正面にはスクリーンが準備されています。
手元に資料が配られていよいよ
「城下町松本昔語り」と題して講演会が始まりました。
講師は中川治雄さんです。
病院周辺の町並みの歴史などスライドを使って語っていただきました。
「和かふぇ びいんず」さんの挽きたてコーヒーがふるまわれました。
良い香りとマイルドなお味で、ご馳走さまでした。
ヴァイオリン:深沢厚さん
ピアノ:伊藤訓子さん・プログラムが配られました。
クラッシック・ワルツ・唱歌・演歌・タンゴと幅広い選曲で全14曲。初めてのロビーでの音だしということでしたが、とっても良い響きで聞きやすかったですし、演奏もお話も素敵でした。
お隣の飲み屋さんのマスターのリクエストにもお答えいただき、ムーンリバーの演奏も良かったですね。
1860年製のヴァイオリンだとおっしゃってました。
音色は聞いていて本当に癒されました。
沢山のアルファーファ、ありがとうございました。
親子だと思いますが、腕に何やら動物の人形がはめられていて、音楽に合わせながら一緒に楽しくリズミカルに身体を動かしていました。微笑ましい光景でした。
病院長からのご挨拶。
今回は初めてのイベントの企画でしたが、今後も「人との繋がり」を大事に地域と共に、のイベントを重ねていきたいとおっしゃられていました。