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大町山岳博物館(4)|付属園の動物たち|大町市

付属園では、北アルプスや大町周辺の動植物を、飼育・栽培し、繁殖や調査研究を行っているほか、けがや病気で保護された野生動物を保護しています。
カモシカ1
屋外にある付属園は、博物館の休館日でも入ることができます。
一匹一匹に名前が付けられ、特徴も書かれていて、飼育員の方たちの愛情がしみじみ伝わってくる園内です。

住所:長野県大町市大町神栄町8056−1
電話:0261-22-0211
開館時間午前9時~午後5時
休館日:月曜日、祝日の翌日、年末年始 7・8月は無休
※月曜日が祝日の場合は開館し、翌日休館
入館料:大人400円、高校生300円、小・中学生200円
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博物館(右手)の玄関から30メートル坂をのぼったところにあります。


木の看板には、ライチョウとカモシカも彫ってあります。


玄関です。


付属園にいる動物一覧です。


案内板です。


入口すぐにはホンドギツネ。


華麗なジャンプができるよう、中に工夫して板が配置されています。


マガモはこの日気温が高かったためか、濡れタオルの上でじっと休んでました。


左手、木の幹あたりに見えるのはキジです。
オスメスおります。


飼育員の方の小屋です。


小さなスペースですが、このあたりの希少植物も栽培されています。


フクジュソウが咲いていました。


白いザゼンソウに何か付いてます。
ガーゼに包まれた温度計のようです。
ザゼンソウは熱を出す植物で、寒い日でも中は20度あるのだとか。
熱を計っているのでしょうか。


「プライドが高く気の強い」ハクビシンのマメちゃん、とあります。
そして確かに「時には甘えたい」のか、寄ってきて子犬のよう・・
こんなハクビシンみたことありません。


隣は「食いしん坊」の雄雌のハクビシンです。


ホンドタヌキ・・愛らしいです。


カモシカコーナーはいくつかあります。
上の方にれんげがいました。


岩と同化してますが、アップで見るとこんな感じ。


隣のカモシカさんは小屋の中に・・いたのに・・


目が合ったら下りてきて、目の前で角スリスリ・・
これ何かの合図?
ま、ただの習慣でしょう・・


フクロウのまなざしは何とも言えません・・


昼間だってちゃんと目は見えます、とあります。


ニホンキジのつがいがいました。


なんとなく絵になります。


動物案内とベンチです。


園内地図もあります。


飼料小屋はなんだか風情があります。
奥に小さな神社があります。


その奥は行き止まりになっています。
以前はこの先も行けたのですが、季節的な事情かもしれません。


トビです。


6羽があわただしく飛びます。
日常で、トビを見上げることはあっても、低空飛行のトビを見下ろすことができるのはなかなかありません。


チョウゲンボウ・・どこでしょうか・・


奥に貼りついてじっとこちらを窺っています。


オオコノハズクもいました。


檻のたもとにはフキノトウが・・


ここにも二ホンカモシカが。
さっちゃんは「気が向けば、近くまで寄ってきます」とあります。


気が向いたようです。


上から見たらこんなさっちゃん。


とてもきれいな瞳と、見とれるような角と、輝く毛並です。


こちらは山岳博物館の3階展望室の一角にあるコーナー。


この草食は誰のごはんでしょう?


木のページを開くと答えが・・
二ホンカモシカでした。


トウモロコシ中心に食べるのは・・


甘い果物は・・


出た、ハクビシン。
うちの周りでは畑のトマトなど召しあがっていらっしゃいますが・・


う、ヒヨコもそのまま・・


食べているところの写真も、肉食だとリアルですね。


付属園の趣旨が出口近くにありました。

檻の中にいるのだけれど、動物たちが皆、飼育員さんから愛おしまれているのが伝わってきます。こうなるまでには愛情だけでなく、多大な努力や知恵が重ねられているのでしょうね。

種の保存を目的に、付属園で繁殖したニホンカモシカは国内各地の動物園に貸し出しているそうです。

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大町山岳博物館(3)|「岳」ロケ地として|大町市

大町市は「山岳文化都市宣言の町」。山岳博物館はその中心施設として山の資料を収集・保管し、調査・研究を続けています。
また普及啓蒙活動も行っています。

2011年5月公開の映画「岳」は、山岳救助を題材とした漫画作品です。
北アルプスが舞台となっていますが、大町でも何か所かでロケが行われ、山岳博物館は「北部警察署」として撮影されました。
公開に合わせて博物館内で企画された特別展(2011.8.8まで)を記録としてお伝えいたします。

住所:長野県大町市大町神栄町8056−1
電話:0261-22-0211
開館:午前9時~午後5時
休館日:月曜日、祝日の翌日、年末年始 7・8月は無休
※月曜日が祝日の場合は開館し、翌日休館
入館料:大人400円、高校生300円、小・中学生200円
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こちらが本当の外観です。


映画は、 山岳救助ボランティアとして登山者たちの命を救う主人公と、その仲間たちが繰り広げるドラマを描いた映画です。


ストーリーと解説です。
大町市では立山連峰だけでなく、大町北小学校、そしてこの博物館で行われました。


こちらが漫画のポスター。
一階の売店では、多くの書籍の中に、「岳」の漫画も売っていました。


ロケを撮影した写真のパネルです。


「長野県北部警察署」とあります。
実際に使われたものです。


セットが再現されています。


無線機もあります。


山のルートが実際に書かれていました。


実際の山岳地図も貼られています。


手前は衣装でつくられたようですが、奥の壁にかかっているのは実際に北アルプスの山岳救助隊のものです。
山小屋ではよく小屋番の人が着ています。


撮影の現場はこんな感じ。


3月に行われたロケでは、残雪の残る警察署を撮影するために、この雪を扇沢から運んだそうです。


パトカーが入るとホントに警察署みたいです。
博物館には見えません。


扇沢の雪がこんなにも・・。
看板も警察署になっています。


撮影のために文字が反転しているのは不思議な感じです。


大町北小学校での撮影風景。


こちらは6月なので、残雪のアルプスもバックにしっかり入っています。


主人公が遭難者に手を差し伸べている場面でしょうか。


お隣の山岳総合センターの案内です。
活動内容があります。


映画は遭難救助が題材ですが、安全登山を心がけることが一番です。


これは実際の登山者カード。
「山に入るときは届けましょう。」とよびけけています。


山岳博物館の応援ポスター、学芸員のひともエキストラで出演しているようです。
もちろん作業着でなく、警官の制服で・・!?

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大町山岳博物館(2)|北アルプスの登山の歴史と自然の展示|大町市

館内では、北アルプスの自然と登山の歴史に関する資料を数多く展示しています。
また、3階からは雄大な北アルプスと大町市街を一望できます。

1階はホール・特別展示室・主に登山の歴史を紹介する展示室、喫茶と売店「こまくさ」があります。
2階は北アルプスの生い立ち・生態系の展示室。
3階は展望室になっています。

住所:長野県大町市大町神栄町8056−1
電話:0261-22-0211
開館時間:午前9時~午後5時
休館日:月曜日、祝日の翌日、年末年始 7・8月は無休
※月曜日が祝日の場合は開館し、翌日休館
入館料:大人400円、高校生300円、小・中学生200円
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入口入ってすぐ右が受け付けです。


シンボルのカモシカがこんなところにも・・
ここで入館料を支払うと、パンフレットと山岳展望図がもらえます。


3階までの館内案内図もあります。


受け付けすぐ横にトイレもあります。
手前にペンギンが・・


ペンギンの募金箱、おおきい・・


入口にはスタンプコーナーもあります。


併設の付属園の案内です。


売店と喫茶「こまくさ」
手作り感いっぱいの、展望のいい和めるスペースです。
え?こんなものも・・と売店だけでも楽しめますが、それはまたの機会に。


こちらが常設コーナーです。
北アルプスの登山の歴史について山麓の民具や登山の道具・装備を中心に時代を追って紹介しています。


展示品がたくさんあります。


昭和20年代の山小屋が再現されています。


山道具もどんどん進化しているのがよくわかります。
・・というか、昔の人はすごい・・と思い知らされます。


エベレスト周辺地形の模型、ヒマラヤやヨーロッパアルプスなど日本人の海外登山も紹介されてます。


「遭難史」からも目をそらすことはできません。
井上靖の小説「氷壁」のモデルとなった、切れたナイロンザイルも展示してあります。


階段下には石彫のライチョウさんが・・


手作りアンケート箱。
いたるところに学芸員さんの、生き物や、博物館への「愛情」が窺えます。


2階への階段も山が・・山が・・。


上がってすぐのところに「北アルプスのかたち」が展示されてます。


各山ごとの岩石です。
年代によって色分けされています。


ここから2階常設展入口です。


最初に目があってしまいました。
ここで展示してある剥製はすべて、野山や路上で事故や病気で死んでしまった動物たちを、資料として活用するため、許可を得て甦らせたものです。


北アルプスは動植物の自然の宝庫です。


フォッサマグナの解説です。


リアルです。
デカいです。


「湿地」で生活する植物についての説明。


代表的なものの写真。


「湿地」で生活する昆虫の標本。


「湿地」の動植物を再現。


「湿地」から、隣は「湖」の生活再現。


その隣は「渓谷」と生態系の変化がとてもわかりやすいです。


奥はゆったりとしたソファーもあるライブラリーになっています。


「高山」の生態系です。


天然記念物「ライチョウ」の食べ物がわかりやすく展示されています。
子供目線に置かれていて、わかりやすく、たのしいです。


食べ物があれば、当然、糞についても。


剥製のライチョウ親子ですが、殻を破りたての雛まで!います。


オスとメスの違いも分かります。


ライチョウは冬は雪と同じ白の冬毛になります。
飛ばしてる・・


こちらも天然記念物二ホンカモシカです。
ホントよくこうして角をスリスリしてます。
ホント作ってる人の愛情感じます。


「高山」から「亜高山」の生態です。
標高が下がってきます。


厳しい高山と違って、生き物の種類もぐっと増えます。


ツキノワグマから向こうが「里山」です。


なじみの動植物もあります。


このあたりではよく見る動植物たちです。


3階へはシンプルな階段です。


が、上がるとそこは大パノラマ。


100円の望遠鏡もあります。
残雪と岩肌がおりなす雪形についても詳しい案内があります。


ジオラマもあります。


現在地です。


併設の付属園もよく見えます。
紹介コーナーもあります。


木彫りのオブジェが館内には多数ありました。
奥にエレベーターがあり下に降りれます。


1階まで下りてきました。
山岳博物館の歴代ポスターも展示されてます。
カッコイイです。


フリーペーパーのコーナーもあります。
野鳥の会や博物館関連です。


出口ではカモシカ親子が見送ってくれます。

博物館では、常設展示の他に、企画展・特別展の開催や自然観察会、山博おもしろミニゼミなどのイベントが年間を通して行われています。
ときおり、学芸員の方の解説付きの展示会などもありますが、素朴な手作り感と愛情にいつも好感を持てます。

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ロケ地 大町市 観る

大町山岳博物館(1)|「岳」ロケ地・雄大な北アルプスと大町市街を望む|大町市

昭和26年に誕生した日本初の山岳博物館です。

大町市民からは「山博」と呼ばれ親しまれています。
北アルプスを中心とする登山の歴史や自然についての展示のほかに、「生きた学習・研究の場」として動植物を飼育・栽培する付属園を併設しています。
2011.5月公開の映画「岳」では、大町山岳博物館が、「北アルプス警察署」という設定で登場します。
まさにこの写真の外観です。

住所:長野県大町市大町神栄町8056−1
電話:0261-22-0211
開館時間:午前9時~午後5時
休館日:月曜日、祝日の翌日、年末年始 7・8月は無休
※月曜日が祝日の場合は開館し、翌日休館
入館料:大人400円、高校生300円、小・中学生200円
[googlemap lat=”36.50529″ lng=”137.87061″ align=”undefined” width=”575px” height=”300px” zoom=”14″ type=”G_NORMAL_MAP”]長野県大町市大町神栄町8056−1[/googlemap]
長野道豊科ICから約40分。
上信越道長野ICから約45分(どちらも「オリンピック道路」経由)。
信濃大町駅より徒歩25分またはタクシー5分です。


306号線にある「神栄町」信号。
正面のこんもりした山に向かい、この信号を渡り、大糸線の踏切を超え、さらに直進します。


住宅地の中に入り「この道で大丈夫かな?」と思い始める頃、
「大町山岳博物館」と、紅葉が美しい「霊松寺」の看板が見えてきます。


看板の手前で、通ってきた坂道を振り返るとこんな感じです。


カーブを何度か曲がると、右手に展望台が見えてきます。


下り車線には車を横着けできるスペースがあります。
木のベンチが見えます。


座ってみると北アルプスと大町市街がよく見えます。
真ん中の大きな茶色の建物が大町市の合同庁舎です。


木彫りの地図があります。


この部分をアップで見てみると・・


ダムもはっきり見えますね。


山の名前も・・


形通りなのでわかりやすいです。


最後のカーブを過ぎると右手に博物館が見えてきました。


正面のこんもりした山、鷹狩山までの案内板もあります。
標高は1164mです。


駐車場から見た外観です。


博物館正面の駐車場には、正面にトイレがあります。
よく大きなザックを背負っている人や、山岳訓練している人を見かけるのは、左手の建物「長野県山岳総合センター」があるからです。


長野県山岳総合センターは、山岳における遭難事故の防止と健全な登山活動の目的をもって、昭和44年に開設されました。
登山や自然保護団体等の研修に利用でき、登山、研修などに必要な装備(ビーコン、ハーネス等)の貸し出しも行ってます。 


駐車場からは桜の植えられた広場越しに北アルプスを望めます。


でっかいケルン?それともオブジェでしょうか。
なにかいわくがありそうです。


駐車場からは階段を上がり、博物館へ行きます。


館の下の医師にも案内が貼ってあります。


正面玄関にはカモシカ親子の像が建ってます。


入口です。
このように年に何度か企画展が行われています。


入口ドアにもライチョウやカモシカさんが・・

館内は(2)でご案内するとして、来館者には、チケット領収レシートだけでなく、このようなものが手渡されます。

パンフレットと長~い北アルプスの展望図です。


展望図から「爺が岳」を望んでみましょう。
裏には山だけでなく大町市の名勝地の解説もあります。

季節、時間によって全くべつの大町の表情が望める展望地です。
暖かい晴れた日は、ここでのんびり風景をスケッチするのもおすすめです。