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赤沢自然休養林|森林浴発祥の地、樹齢300年以上の檜の森|木曽郡上松町

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食事処とバーベキュウ森林資料館

木曽郡上松町に位置する赤沢自然休養林。

国から森林セラピー基地*と認定されたこの場所は、森林浴発祥の地としても知られています。

ここでは、とにかく自然を楽しめる施設やイベントなどが沢山あり、たっぷりと自然と触れ合いリフレッシュすることができます。

*森林セラピーとは
「森林セラピー」とは「森林の地形や自然を利用した医療・リハビリテーシのョン、カウンセリング」また、「森林浴、森林レクリエーションを通じた健康回復・維持・増進活動」のことを意味します。(赤沢自然休養林散策マップより)
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国道19号線沿いには機関車の看板

松本から岐阜方面に向かって走っていると右手にこの看板が出てきます。
かなり大きいので見落とすことはまずないカナ。

川沿いを進みます

目的地までは看板通りに進めばすんなりと到着することができます。

国有林に入る場所に看板

キレイな川が横を流れます

この辺の川の石もかなり特徴ある形をしていて、自然の造形物はスゴイと実感できるスポットです。

もう少しです

表示があと●kmではなくあと8分。

入口の料金所です

おじさんが出迎えてくれます

1台毎に駐車料金が必要です。1台につき600円。

入場料というものはなく、この駐車場代が入場料のかわりになっています。

入口にある橋

場内徐行のシブい看板が目を惹きます。

自然な雰囲気たっぷりの看板

赤沢自然休養林は日本の自然100選に選ばれています。
長野県ではここの他にもう一か所。
上水内郡鬼無里村土倉の奥裾花渓谷で、4月下旬から約1ヶ月約80万本のミズバショウが咲くスポットです。

駐車場は基本的に砂利

かなり大きな駐車場。観光バスも何台も停められます。

標高は1000メートルオーバー

気温も下界とはかなり違うので、上着一枚余分に着て行った方が良いです。

お土産屋さん

地元名産日野百草丸。急な腹痛にも対応できます。

駐車場側のトイレは完成したばかり

駐車場入口に近いトイレ

檜?木の良い香りがまだする新しいトイレです

散歩道があります

マイナスイオン大量発生中♪ここを歩いていると体が喜んでいるのがわかります。

場内の案内図

注意が書かれています

こういう自然の中でこそマナーを守る必要がありますよね。

木材の利用用途を説明した案内

トレッキング用のコースを細かく説明する案内

全部で8つの散策コースがあります。
それぞれ、見れる植物や樹木なども違ったり、所要時間も違うので、目的や時間の都合などで選んでください。

成り立ちなど赤沢自然休養林について説明

    赤沢自然休養林
    この赤沢の国有林はヒノキを主とした天然林です。秋田スギ、青森のヒバと並び木曽ヒノキとして日本三大美林の一つに数えられています。
    樹齢300年を超える木曽ヒノキは、1590年に豊臣秀吉が直轄領とした以降、日本各地のお城・神社仏閣等に使われ1889年(明治22年)からは皇室の御斜林として管理され、また伊勢神宮のご造営材としても利用されてきました。
    現在は、国有林として中部森林管理局が管理し、美しい自然を皆さんに楽しんでもらえるよう、自然休養林として使用するとともに学術研究等のための保護林としても利用されています。
    木曽森林管理署

子供広場があります

いわゆるアスレチックというやつです。

これは森林浴テラスというものらしいです。

ちょっとイマイチ使い方が・・・寝そべれるイスか何かあればゆっくり森林浴できると思うのですが・・・

クライミングログ

かなり急なところを登り下りして遊びます。

どっきり丸太棒

途中にシーソーがついた歩く遊具です

ウッディウォールメイズ

迷路のような遊具です

綱を使って登ります

かなり長いすべり台な感じ

すべり台用のお尻シートがあります。

直線です、曲がりません、長い

すべり台の終着点

なんとこのすべり台、45メートルもあるそうです。

園内をキレイな川が流れています

夏場はここで水遊びをする子供たちで賑わいます。

遊歩道は廃材チップを利用

何やら新しい建物があります

トイレがありました

それからセラピー体験館

すべてが木です

NPO木曽ひのきの森 年間スケジュール
さまざまな自然を楽しむイベントがあります

    ●森林散策ガイド
    (要予約制)
    自然観察をしながら、赤沢の森を歩き、森を楽しむツアーです。コース、時間など、ご希望に合わせて自由に設定いただけます。
    料金(~3時間)
    1~10名さまの場合1グループ5000円
    11名さま以上の場合、お一人さま500円
    ●森林セラピーガイド
    (要予約)
    森の力をかりて心身をリフレッシュすることを目的としたツアーです。
    ときどき自然観察を交えながら、ゆったりとしたペース配分で歩きます。
    1~10名さまの場合1グループ5000円
    11名さま以上の場合、お一人さま500円
    ●トムソーヤクラブ森林教室
    (当日受付)
    夏休み期間中の1日2回、決まった時間にツアーを開催しています。真夏でも涼しい赤沢の森には、いろんな不思議がひそんでいるよ!
    料金:ボールドウィンパスに込み。
    森林教室のみに参加の場合お一人さま500円

とことんゆっくりしたい方は宿泊もできます 

去来荘 0264-52-2602 定員:24名 部屋数:8

駐車場から階段を登るだけ

予約等はHPから・・・去来荘HP

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赤沢森林鉄道|トロッコ電車の出発から終点駅まで|木曽郡上松町

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赤沢自然休養林の中の目玉とも言えるのが、昔、木材運搬に使われていた森林鉄道が復活し、小さなディーゼル機関車に引かれた客車が運行しているオープントロッコ。

樹齢約300年の天然林の中を時速7kmでゆったりと走るトロッコは、涼しい風や清流の流れる音、緑のシャワーを浴びながら走行していきます。

往復約25分の小さな旅を楽しむことができます。
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これが切符、ひのき製。

改札で乗車記念日のスタンプを押して、記念に持ち帰ることができます。

改札を通ります

トロッコ電車がホームへ入ってきます

ホームは板張りで雰囲気あります。

トロッコ電車がホームにつきました

ホームに到着したトロッコ電車

この機関車はAFT-01号で、歴代の木曽谷森林鉄道で初めて観光客車両を牽引するために導入されました。

トロッコ電車の機関室

機関車が先頭につけられます

客車には名前がついています。こちらは「ひのき」

「さわら」

「ねずこ」

「こうやまき」

もうわかりますよね。
「あすなろ」です。木曽五木の名前がついています。

たくさんの人が乗り込みます

トロッコの客車内

晴れていればオープンな感じで走ります。

今上(平成)天皇が皇太子時代に植えた記念樹

連結部はこんな感じ

客車に消火器がありました

駅員さんにさよならです。“行ってきま~す”

出発駅から離れていきます

出発して小さい谷へ向かいます

ここの渓谷は夏になるとプールに早かわり!
きれいな渓流で子供達が元気に泳ぎ遊びます。

最初に大きな橋がありました

山すそをトロッコ電車は走ります

片側は渓流を見れますが、もう片方はこんな感じで土手ばかりです。乗務員さんもはじめに、右側に乗った方が良いですよ~とアドバイスしてくれます。

春先はまだ冷たそう

もう少し夏場の方が気持ちが良いかも~。今日は少し肌寒かった~。

水芭蕉の群生地

トロッコの車内では、見学スポットや歴史などを自動音声で説明してくれています。

歩道と電車はほぼ平行

赤沢美林を散策する8つの散策コースのうち、「ふれあいの道」(往復2.8km60分)のコースが森林鉄道と並行しているコースになっています。
「ふれあいの道」は車いすの方でも楽しめるように段差をなくし全線を橋と舗装路にしたコースです。

歩道にはあずまやもあります

歩いている人がいます

川沿いに遊歩道が整備されています

平らな岩がたくさんあります

乗務員の方は1車両に1名づつ

贅沢な人員配置ですな。

気持ちよい森林を走り抜けます

遊歩道を歩いて下る人もたくさん

手を振ってコミュニケーションをはかってみましょう♪

川沿いを登ります

昭和40年御船代木の伐採跡地

御船代祭跡

停車場の案内「丸山渡停車場」

機関車が先頭に付け替えられます

連結をつないでいます

川から見た終点駅のホーム

終点はかなり山奥

終点の丸山渡の案内

    ここは丸山渡といいます
    この奥には木曽ヒノキの林が広がっています。
    この辺りでは、昭和34年の伊勢湾台風で多くの木が倒れました。台風被害木を運び出すため。さらに奥に森林鉄道が続いていました。

木曽五木についての看板

この看板はかなり読みづらいので、現地で見てください。

御木の苗が並んで植えられてました

御木

御木

この木たちが何百年経ってまた大きな立派な木に成長するんですね。

コチラがトイレ

休憩コーナーもあります

キレイな川があります

川では遊ぶ時間が少しありました

靴を脱いで遊ぶほどの時間はありません。どうしても遊びたい場合は、帰り遊歩道を歩いて帰れば問題ありません。

帰りの車中風景

帰りの車中からもたくさんのシャッターチャンスがあるので、写真を撮りたい方はがんばりましょう。

ここでの乗車にポイントがあります、先頭の牽引はディーゼル機関を使用しています。
当然排気ガスがでます。
排ガスの匂いが嫌だという人はなるべく後の車両へ乗車をおススメします。

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赤沢自然休養林|川辺でのバーベキューから食事処での食事|木曽郡上松町

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|食事処とバーベキュウ|森林資料館

赤沢自然休養林での食事関係のご紹介です。

お天気の良い日や時間に余裕がある方は屋外で食べることのできるバーベキューがおすすめです。

渓流を眺めながらの食事はお腹も心も満たせます。

手軽に済ませたいという方には「せせらぎの里」というお食事処もあります。

お土産売り場もあるので、食事がてらにお土産も選べます。
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散策コースの「上赤沢コース」沿いにバーベキューののぼり旗が立てられています。この赤いのぼりが目印です。

バーベキューコーナー

自然と一体化しているのでのぼり旗がないと通り過ぎるかも・・・

屋根付きで、U字溝を使ったコンロがあります。

席数は?ですが、かなり広いので待たなくても食べられるかな。

飲み物などはすぐ近くの別棟で販売。

こんな感じで出てきます

食材と炭など一式そろって1400円。

バーベキュー開始です

仕上げは焼きそば

屋外で食べる焼きそばは何でこんなに美味しいんだろう♪

魚の塩焼きもあります。

新鮮だから生臭くなくって子供も喜びます。

バーベキュー場のすぐ横には渓流が流れています

ロケーションは最高!

夏には魚のつかみ獲りをしているらしいです

とってもキレイな水♪

ベーべキューは、鉄板で焼いたりする時間がかかるので、少し時間に余裕がある時がおススメです。用意や片付け、火をおこすのも全てやってくれるので、とってもお手軽バーベキューなんです。自然の中で、渓流の流れる音を聞きながらみんなでわいわいバーベキューできるので楽しいですよ!

せせらぎの里赤沢の外観

食事は簡単で…という方や、麺系や甘味系が良いという方はこちら!

せせらぎの里赤沢

テラス席もあります

天気が良い日はここで!和風オープンテラスという感じ。

テラス席は休憩もできます

テーブルにはビニールクロスなのでこぼしても安心

アイスもジュースもあります♪

お食事処の暖簾を潜って中に入ります。

店内はこんな感じ。テーブル席のみです。

団体、家族連れでもいけそうなくらい広い。

そばとうどんが基本のメニュー

●メニュー
五平もち…500円
おでん…500円
お酒…500円
コーヒーフロート…450円
メロンソーダフロート…450円
たこ焼き…400円
アイスコーヒー…400円
コーヒー…350円
ホットミルク…300円
かき揚げ…250円
ライス…250円
冷やしうどん…850円
カレーうどん…850円
山菜そば・うどん…800円
とろろそば…800円
かけそば・うどん…600円
牛丼…950円
冷やしとろろそば…900円
まいたけそば・うどん…900円
ざるそば…850円
カレーライス(甘口・中辛)…850円
天ぷらそば・うどん定食…1250円
天ぷらそば・うどん…950円
山菜そば・うどん定食…1050円

おだんごが売っていました

おだんごやソフトクリームは食事系とは別カウンターでオーダーします。

食事系はこちらで食券を購入します

食券で注文をします

カウンター

おわんなどはセルフサービス

お茶はテーブルの上にポットがあるのでご自由に。

みたらしだんご

価格は5本で400円。1本から買えますが、1本だと100円。

甘だれのみたらしではなく、しょっぱい系の味です。

山菜そば定食

漬物とおいなりさんが2つ付いて1250円。
ちょこっと高めかな~。でも標高1000mオーバーなので…。

カレーライス甘口

カレーは甘口と中辛が選べて850円。甘口は小さいお子様でも食べられますよ。

焼きおにぎり

から揚げ

お土産コーナーは食べ物やお子供向けのものが売っています。

木曽漆器もありました

下駄も販売中

この下駄はねずこ下駄といって
木曽五木のひとつであるねずこの木で作った下駄なんです。
鼻緒の部分がひとつひとつ違って手づくりって感じです。
※ネズコ(ヒノキ科)別名クロベ。
本州中部から四国の山地に自生する。樹皮は赤褐色で艶があ り、葉は鱗状葉。5月頃、藍色の花(雌雄異花)をつける。球果は黄褐色。材は耐腐朽性が高く、建築・器具材に利用する

 
このあたりの酒蔵の日本酒などもズラリです

建物に貼り紙がありました。

クマに注意しましょう。という貼り紙ですが、どう注意したら良いのかは?です。

せせらぎの里赤沢の横には立派な東屋も

交流センターはお土産屋さん

しゃもじや箸などの定番

ヒノキなどのお土産も充実

さすがヒノキのお土産が揃っています。定番の箸からお櫃などありますので旅行で行くときは記念に本場で購入してみてはいかがでしょうか。

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赤沢森林休養林|赤沢森林鉄道の電車と森林鉄道記念館|木曽郡上松町

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食事処とバーベキュウ森林資料館

森林鉄道は、木曽の盛んな林業を支えるための大事な木材運搬の手段でした。

森林鉄道記念館は、手押しのトロッコから、蒸気機関車、ディーゼル機関車の導入までの歴史がわかる資料館です。

今では軌道を必要としないトラック運搬へと切り替わりましたが、森林鉄道の存続を望む声に応え、赤沢自然休養林への保存が決まり、昭和62年、森林鉄道記念館~丸山渡間1.1kmの往復で森林鉄道運行をすることになりました。

森林鉄道の歴史を記念館で見て、トロッコに乗って感じて見ることのできる貴重な施設です。
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森林鉄道の駅までは駐車場から5分位。この階段を登れば駅です。

森林鉄道の改札所案内

客車の待合室

別角度から…

待合室の内部には写真などが展示されています

待合室の窓にはウドの旅してゴメンのステッカーが…

うどちゃんがここに来たんですかね~。

運賃と時刻表

●運賃(周遊料金です。片道ではありません)
大人(中学生以上)800円
小人(4歳~小学生)500円
団体(15名様以上各)100円引
●運行時間は季節によって違いますが、この日は繁盛期だったので30分に1本でていました。
季節によっては1時間に1本。土日が30分に1本という設定の時もあります。

改札も昔の駅のちっちゃい版のような感じ

改札後の待合室

森林鉄道記念館にある理髪車

山奥で何日も仕事に励む方たちのために、機関車に牽かれていった床屋さんです。製造にあたっては保健所も驚いたとか。一般の客車を改造したものです。

理髪車の説明

    理髪車
    山奥で働く営林署員は家族と離れ合宿所生活をしていたため。理髪車が巡回してくる日は、我が家へ帰るときの近づいた心楽しい日であった。
    床屋さんも理髪手と呼ばれる営林署の職員でした。昭和30年(1955)保健所の許可を受けて以来、延べ2万人が利用しました。

機関車

酒井工作所製のディーゼル機関車は現在も自走可能だそうです。

C4型ディーゼル機関車

C4型ディーゼル機関車の説明

写真がテカっちゃって説明が分らない部分がありますが…
蒸気機関車からディーゼル機関車になってかなりの作業効率があがったということが書かれています。

特製C型展望客車の全体

特製C型展望客車の室内

白いカバーがされていていかにもVIP用といった感じです。

特製C型展望客車の説明

これまたテカってしまっていますが、昭和32年に皇太子殿下(今上天皇)が赤沢へ視察に来られた時に乗車された貴賓車だということです。

ボールドウインの説明書き

    ボールドウィン蒸気機関車
    大正4年に小川入森林鉄道が開通したとき、アメリカのボールドウィン社から輸入。
    輸入された形状は、バランスの取れた優美な姿でしたが、経費節減のため石炭を木片に変えたことから、火の粉回収装置を付けた煙突が異常に大きくなりました。
    木曽谷の木材輸入の先駆者として、昭和34年まで実に42万キロメートルを走り続け「軽便」と呼ばれて地元の人からも親しまれてきましたが、ディーゼル機関車の登場で現役を引退しました。

ボールドウイン

本当に煙突がバカでかい…

ボールドウインの全体

ボールドウインの横

ボールドウインを後ろから

先端

運転席

いろいろなメータやパイプが

運転席の屋根は板張り

乗務員詰所

ここの詰所はかなり現実感が漂ってます。

平成天皇が皇太子時代に植樹したもの

奥に山が続きます

さぁ、トロッコへ乗って赤沢美林を散策してきましょう。

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赤沢自然休養林|伊勢神宮に使われるヒノキを切り出す森林の資料館|木曽郡上松町

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森林資料館では、木曽五木のいわれや伊勢神宮御神木伐採の歴代の記録。林業の歴史や木曽に生息する生物なども展示しています。

この資料館を見学してから赤沢美林を散策すると、また見方が違って楽しめると思います。

森林資料館
9:00~16:00 
入館無料
赤沢開園期間中は無休

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資料館には入口の橋を渡り戻ります

木曽福島駅との間をバスが運行されてます

森林資料館の外観

スロープもついてます

森林資料館入口です

入口を入った左手にはかもしかのはく製

こちらはクマさん

森林資料館の館内

さほど広くはありませんが、木曽の林業に関する資料が沢山展示されています。

木曽五木コーナー、御神木コーナー

木曽五木

    木曽五木というのは、次の5つの樹木を指します。
    ①ヒノキ(ひのき科)
    ②サワラ(ひのき科)
    ③アスナロ(ひのき科)
    ④ネズコ(ひのき科)
    ⑤コウヤマキ(コウヤマキ科)

木曽五木のいわれ

    木曾五木のいわれ
    慶長5年(1600年)関ヶ原の戦い)天下分目の決戦)で徳川方の勝利となり、木曾谷が徳川尾張藩領となる。(1615年)。徳川時代に入り初期中期にかけて、木曾谷の森林の伐採が急激に増加した。この100年におよそ、1000万立方米(年約10万立方米)も伐採されたといわれ、主に築城(江戸城ほか)、武家屋敷、造船等に使われ森林資源が急速に失われた。そのため尾張藩は、寛文5年(1665年)に「留山」…(優良林分カ所)。「巣山」…(鷹の繁殖地)の立入り禁止または伐採の禁止林を設け、森林資源の保護精度をとった。宝永5年(1708年)になり、木曾谷全域にわたり貴重な木材であるヒノキ、サワラ、ヒバ(アスヒ)、コウヤマキの4本を「停止木」…(禁伐材)。さらに、亨保13年(1728年)にネズコを加え、この五木を地元住民の禁止木とした。後にケヤキ、カツラ、マツも「留木」として伐採が禁止され、許可が必要となった。但し、藩では必要によっては伐採している。
    「ヒノキ一本首一つ」とまで言われるような厳しい保護政策をとり、これが現在残されている木曾ヒノキ等の天然林(林学上では、今から約380年から280年前にかけて、このように強度に伐採された跡地に天然更新した二次林とされている。)で、(赤沢自然休養林)美林は「留山」にはいっていた。
    このように、かつての「停止木」が木曾五木と言われるようになったものである。

ずらりと並んでいます、みんな同じに見えます

ひのきの説明

    ひのき(檜)
    ひのき科
    葉の裏にはY字状の気孔群が白く見えます。
    材質は木理が緻密で、香気と色沢があり、堅牢で腐朽に耐えます。「火の木」に由来すると言われています。

ひのき

あすなろの説明

    あるなろ(翌檜)
    ひのき科
    日本産の鱗片葉の中で最も幅広く、厚質の葉を持ち、葉裏には広い気孔帯が白く見えます。
    極端な陰樹で、ヒノキや他樹種が生長できない程に密生する若いあすなろ林が見られます。

あすなろ

さわらの説明

    さわら(椹)
    ひのき科
    ひのきに似ていますが鱗片状の小さな葉は先が尖り、葉裏の白い気孔群はX字状に見えます。
    沢筋や窪地に生息する傾向があります。

さわら

こうやまきの説明

    こうやまき(高野槙)
    こうやまき科
    乾燥地に生息し、尾根筋、表土の浅い岩石地等に多く見られます。赤沢では自生の個体が極めて少なくほとんど見られません。日本特産の一属一種です。

こうやまき

ねずこの説明

    ねずこ(鼠子)
    ひのき科
    葉の裏には目立った気孔群は見られません。
    材は木曽五木の中で最も黒く、下駄・民芸品等に利用されます。黒部峡谷に多く見られることからクロベともいいます。

ねずこ

御神木の伐採風景のパネルがありました

置き忘れた大割鉈

    置き忘れた大割鉈
    昭和45年6月 旧大滝営林署管内の国有林で発見されたものです。その昔(発見当時から推定約130年前のもの)
    木に突き刺したまま忘れた鉈がその木の生長により巻き込まれたものと推測されます。
    樹種はヒメコマツと思われ、その根張りの部分に巻き込まれています。

木に飲み込まれていて長い年月を感じます。

ヒノキの年輪も展示してあります

木曽ひのきで時代のできごとを紹介

江戸大火から東京オリンピック

1206年 チンギスハンがモンゴルを統一

1687年ニュートンが発見です、りんごが落ちました

産業革命です、アメリカの南北戦争が最近に感じます

日本国内です、豊臣、徳川と教科書の世界です

赤沢林の歴史も出てきます

天明の大飢饉、年輪が細いのは冷夏でしょうか

1800年代などかなり最近の話題になってしまいます

なんだか、教科書の世界の歴史が身近に感じられますね。
それだけ、少しずつ大きくなっていく樹木はやはり大切にしなければいけないと実感します。

林業コーナー

のこぎりやチェンソーな伐採器具の歴史がわかります。

ミノだと思いますが、現在でいうカッパでしょうか

極印類

自然コーナー

木曽に生息する蝶やカブトムシなど昆虫のはく製

動物のはく製は一通りあります

剥製のコーナー

何百年にもわたって永く営んできた赤沢美林の歴史を感じられる資料館です。私たちが生まれるずっと前からこの地に根をおろしているこの森の歴史を一度見てみると良いと思います。

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