徳運寺|厄除け参りで有名な東山厄除観音|松本市入山辺

松本の厄除け参りで有名な東山厄除観音「徳運寺」をご紹介します。松本駅より東へ8.5km、美ヶ原に向かい薄川沿いに山間を走りました。
松本市入山辺にある曹洞宗の寺院、山号は福田山、本尊は11面観音。

1331年(元弘3年)神氏が雪村友梅を招いて創建
1501年~1521年(永世年間)折野氏(山家氏)が中興するもまた廃絶する・1851年(嘉永4年)焼失
1854年(安政1年)曹洞宗の徳運寺として再建

すでにお寺は年末~新年を迎える用意がすすめられていて近くの田んぼには三九郎のやぐらも組み立てはじめられていました。

長野県松本市大字入山辺4526 電話:0263-31-2215

場所はこちらです。
[googlemap lat=”36.221407″ lng=”138.044977″ width=”575px” height=”300px” zoom=”12″ type=”G_NORMAL_MAP”]長野県松本市入山辺4526[/googlemap]
田んぼの中のあぜに徳運寺の看板
徳運寺への看板
道路沿いの田んぼの中のあぜに徳運寺の看板、古民家再生と書いてありますので看板もそれ風に屋根まで取り付けてあります。
薄川沿いを東山に向かいひたすら緩やかに上ります。
あと、1,2km。もう少しです。

入口はちょっと上り坂
徳運寺入口看板
入口はちょっと上り坂になっています、坂を登りつめたところにお寺があります。
200mほどですのでご安心ください。

道路沿いにあった看板と同じ看板に徳運寺
バス停(徳運寺前)
少し上り坂になっていますが、左に先ほど道路沿いにあった看板と同じ看板に徳運寺と書かれています。
バスで来られた方はこちらで降りてください。

東山をバックに山門・塀と落ちついた感じのお寺
徳運寺全景
東山をバックに山門・塀と落ちついた感じのお寺です。
奥には本堂の屋根が見え、右手には庫裏が見えます、山際にゆったりと構えているお寺ですね。

観音さまが高い位置に祭られています
東山厄除観音
山門の階段を上がると、観音さまが高い位置に祭られています、右手に東山厄除観音さまが穏やかなお顔で立っています。
そのまわりは置き石や植木で囲まれています。
厄除の時は大勢の人で賑わいます。

鐘楼
鐘楼
山門に入りすぐ左手に鐘楼。立派なお堂に守られています。
(昭和61年の新築)こちらで突く鐘は山辺の谷に響きわたります。
その横には平和を願う平和観音が置かれています。

札が棚につるされています。札には厄という文字
厄除絵馬
札が棚につるされています。札には厄という文字が中央に書かれていてそれぞれ厄払いの願い事が書かれています。
厄除祈願の札がつるされていますが、それぞれ何とお願いしているのでしょうね。

どっしりとした本堂。屋根は丸みをおび美しい形
本堂
どっしりとした本堂です。本堂は当時のままです。
屋根は独特の丸みを帯びていて美しいつくりです。以前はカヤ葺だったようですが、現在は銅板に葺き替えられています。
屋根内部は見学もできるようになっています。

長寿観音の後ろには、何体もの石仏が高く積まれています
長寿観音と石塔
長寿観音の後ろには、何体もの石仏が高く積まれています。
思わず合掌。

松ノ木・つつじの木の横に記念碑
皇太后階下御参拝記念碑
松ノ木・つつじの木の横に記念碑があり、守られているのでしょう。
こんな山深いお寺に御参拝にお越しいただいたのですね。

さるすべりの木とつつじと大きな置石
入り口庭園
さるすべりの木とつつじと大きな置石が。
この季節は花がほとんど咲いていませんが、四季折々に境内をかざる花々はそれは見事で、庭を鑑賞に来られる方達も大勢います。特に知られているのは紫・赤・白の三色フジは見事ですよ。とても良い香りで見ごろの5月中旬にはお薦めのスポットとなります。

古民家風でギャラリーの看板とワンちゃんが番人
ギャラリー・ボーロ
古民家風でギャラリーの看板とワンちゃんが番人のようですね。
古民家再生で癒しと安らぎの空間が併設されて多目的に利用されているようです。
寺は本来ヒーリング(癒し)の場だったという住職が敷地内に民家を再生しました。

入り口の土間には民芸調の机といす
庫裏の内・1
入り口の土間には民芸調の机といすが置かれています。
ゆったりした空間ですね。
ギャラリーとして利用されています。松本民芸家具が落ち着きますね。

じゅうたんの上に落ちついた机といす
庫裏の内・2
じゅうたんの上に落ちついた机といす。
モダンな感じでここにも民芸家具が置かれています。

広い座敷にこれも民芸家具の机と椅子
庫裏の内・3
広い座敷にこれも民芸家具の机と椅子が。
広い多目的な空間です。

大きな額
徳運寺開山「雪村友梅」大和尚年譜
大きな額に納められています。

徳運寺開山元朝勅賜宝覚真禅師「雪村友梅」大和尚の1290年~1346年年譜がかけられています。
1331年(元弘元年)山辺の地頭 神系諏訪氏の神 為頼が下諏訪慈雲寺の雪村友梅禅師を請して徳雲寺(臨済宗)を創建。その後1533年頃火災に遭い、古文書類を焼失したが当時の山家城主・折野源当十郎が大安寺の安室生盛大和尚を晴し曹洞宗「徳運寺」として復興。

灯篭や石で造られた水桶、飛び石
裏庭
灯篭や石で造られた水桶、飛び石が置かれいます。
裏山の傾斜を活用して落ち着いた庭園になっています。

木魚、鐘がありここでご祈祷
本堂内部
木魚、鐘がありここでご祈祷します。
この奥にある本尊は千手観音です。

赤い提灯が半分に畳まれている
本堂内部 入り口
本堂入り口で厄除の日に飾る提灯が半分たたみ込まれています。
この赤い提灯は厄除のときには大きく広げられて大活躍です。かなり大きいです。

鐘と太鼓とその後には階段
本堂内部
鐘と太鼓とその後には階段がありここから屋根裏も見学できます。
本堂屋根裏の見学も希望があれば、見せていただけるようです。そのときはこの階段を昇ります。

高さ10m以上もあるやぐら
三九郎
高さ10m以上もあるやぐらです。松の枝などがつまったやぐらにヒノキの葉をかぶせて作ります。
高さ10m以上もあるやぐらが2基並んでいました。12月上旬ともなると用意し始めます。厄除縁日は正月第二日曜日の午後8時に三九郎に点火します。
多くの美男・美女で賑わいます。
特に伝統の三九郎火祭りは圧巻です。

厄除観音例大祭は正月第二日曜日・月曜日です。ちなみに昔は第二土曜・日曜日でした。
多くの善男・善女で賑わいますがとくに伝統の三九郎火祭りはダイナミックですよ。
寒い夜空に真っ赤な火柱が天高くと昇り、無病息災を祈ります。山辺の住人としては欠かす事のできない行事となっています。

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