万平ホテルの裏側の静かな別荘地内に苔蒸した石畳の小道がある。この小道は作家川端康成もお気に入りの場所であった。
[googlemap lat=”36.358351099129386″ lng=”138.64145547151566″ width=”575px” height=”300px” zoom=”14″ type=”G_NORMAL_MAP”]長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢[/googlemap]
落ち葉が石畳を覆う晩秋の小道を、そっと落ち葉を踏みしめながら歩くと冬の訪れを感じさせる。
軽井沢に唯一残された石畳の小道である。いつまでもこのままで、そっとして置きたい場所である。
苔むした石垣と石畳、そして落ち葉が秋の静けさを一層と感じさせる。
この道は新緑の季節にもう一度訪れ、皆さんに是非紹介したいと思う。
軽井沢の厳しい冬を越したこの「幸福の谷」へ、再び6月初旬に訪れた。昨年の晩秋とは全く異なる新緑のこの光景に眼を見張る。
石垣に生える苔は若草色に染まり、そして石畳の苔も芽吹きが始っている。6月の後半には小径全体は苔で覆われるという。
石畳を覆う木々は、太陽の木漏れ日を浴びて若草色に染まる。まさに別荘地軽井沢の新緑の光景である。
幸福の谷の小径に面した別荘の庭園である。庭一面に芽吹いたばかりの苔が広がる。
この季節の「幸福の谷」は一年中で一番美しい。作家川端康成もこうした光景の虜になったに違いない。
昨年の晩秋に訪れ、こうして再び「幸福の谷」を訪れてカメラのシャッターを押していると、また来て良かったと、つくずく思う。