松本市梓川にある大宮熱田神社をご紹介いたします。
旧梓川村は松本平の中心地を西から見下ろす位置にあります。南には梓川という清流が上高地・乗鞍岳方面から流れこんでいて、広大な田畑の間に昔から風情のある大きな家が並んでいる落ち着きのある地域です。
松本インターを出て上高地・高山方面に走り新村の信号を右折、梓川を渡り倭(ヤマト)という信号を左折して西山に向かい走ります。りんご畑が延々と続いている中の道沿いの角に看板が立っています。神社近くになると大きな森が見えてきます。その先にりっぱな神社の鳥居が現れます。びっくりしました、大きな鳥居とその中は特別な空間という地帯です。
大宮熱田神社の始まりは、大昔この地域(安曇野)を開拓する際に梓川の恩恵を授かるために守護神として祀られたのが起源と言われています。場所も現在とは異なり、松本平を一望することのできる本神山の山頂(1283m)でした。その後、現在場所へ移動し、梓水大神・熱田大神・天照大神・八幡大神が合祀され現在の大宮熱田神社となっています。
長野県松本市梓川梓北北条4396 0263-78-2040
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りんご畑の角に立てられています。
看板
りんご畑がまだまだ延々と続いている中に看板を見つけました。西山が迫って見えます。
鳥居と石灯篭その奥には樅の木の大樹がみえます。
神社北側より
杉林の一帯の中に入り口が右手に見えました。大きな石の灯篭とりっぱな鳥居です。
神社名の石柱と樅の大樹の案内
白い柵の奥に大樹の枝が見えます。とっても太そうですね。
奥深い神社の正面です。
鳥居には大宮大明神と書かれています。周りは杉木立、その奥には神楽殿が見えています。
神社入口看板
竹林と杉林が塀からはみ出すほどです。木の看板があります。
南側道路沿い石塀が続いていて道路が平行して走っています。
ずっと石塀が続いています。ここも樹木が道路に溢れそうですね。
入口の案内板には立派な屋根がつけられています。
大宮熱田神宮の祭神・例祭・本殿案内板
祭神:梓水大神、熱田大神、天照大神、八幡大神の霊験あらたかな神が祭られています。
例祭:宵祭 4月28日 獅子舞5組 本祭: 4月29日
獅子舞1組 本殿:流造(室町時代)末社:見世棚造(室町時代)国宝指定(昭和24年2月19日)重要文化財指定(昭和
25年8月29日)と記されています。歴史ある神社のようです。
お祭りの獅子舞の当番も書かれています。地元の大事な守り神様なのですね。
鳥居の横に樅の大樹が寄り添うように立っています。
長野県天然記念物で県下一のモミの巨木です。天高くまっすぐに伸びています。直径はどの位あるのでしょうか。
直径2m位でしょうか。
樅の木の説明が書かれています。
こちらの案内板も屋根がついていますね。長野県天然記念物「梓川のモミ」とありこの巨木は、樹姿端正、樹勢旺盛な点はこれをしのぐものは見られないと書かれています。
目通り周囲6.3m・高さ43m・御神木であり樹齢700年です。今でも樹勢旺盛とは?きっとこの風土や水の力をかりての元気度でしょうか、あやかりたいものですね。一度必見ですよ。
手水舎
ここにも立派な屋根がついています。雨が降っていてもこの屋根があれば大丈夫、必ずお清めしてお参りしましょうね。水桶も立派な大きな石で造られています。
大きな水桶の中に竜が3匹。
竜が3匹・竜の口からお清めの水が。これも梓川からのお水なのでしょうか。
良く出来た竜です。
竜アップ
あまりにもリアルで今にも水の中から飛びかかってきそうな気配がしました。芸術的でもあります。
杉木立の中に参道が続いています。
拝殿横まで続いています。ここにも屋根付きの灯篭が並んでいます。
少し坂になりますが、神楽殿が中央その周りには杉木立が。
入り口正面に建てられています。例祭の時はここで獅子舞が奉納されるのでしょうか。その奥には拝殿の屋根が見えますね。
杉木立の中に神楽殿が。
拝殿から見た神楽殿
こちらが正面になるのでしょうか?ここで獅子舞が奉納されるのですね、舞うところを見たいものです。4月28日・29日2日間ですね。
神社の由緒など書かれた案内板
由緒:梓水大神は約1100年前の歴史書である三代実録に、清和天皇の貞観9年に神徳の高きにより、従五位下が贈られたと記載されている霊験あらたかな神で広く崇敬されてきました。後世に到り、祭事や参詣者の便のために清浄な地を選び神殿を造営して鎮座し、更に熱田大神、天照大神、八幡大神が合祀されたのが現在の神社であります。今日神鎮りますご本殿は室町時代(約450年前)の建築であり国宝に指定され現在は国の重要文化財として保護されています。本神山麓一帯は「神
道原」「宮ノ上」「大門」「宮ノ前」「朱引門」などと神社につながる地名が現存して居り、昔の神域の広大さを偲ぶことができます。旧幕時代には二町四方の広き境内を有し、古来地方のまれに見る大社として「大宮」「大宮大明神」と尊称されてきました。江戸時代には代々の松本藩主の崇敬が厚く、度重なる御祈祷が行われ神領を始め、神額や各種の金品の奉納があり境内の整備や社殿の修復のためしばしば重職が派遣されたと伝えられています。昭和の終戦時までは、県社の社格を有し、毎年の例大祭には長野県より献幣使が派遣され幣料が奉納されました。
例祭:4月28日・29日 伝統の獅子舞
御神徳:身体健康・延命長寿・家内安全・農耕治水・交通安全・建築守護
本殿:室町時代の建築であり各所に珍しい手法を用いた地方色豊かな、総体的に見て実に優美な建築物である。
末社御本殿:この本殿には更に地方色というものが見られない見世棚造りとしては全国的に見て規模の大きな方で立派な建物である。
御神木:天然記念物 樅(もみ)の大樹 樹齢700年
「ねづこ」の古木 神社1番の古木 目通り4.5m・高さ40m 樹齢推定1000年以上等と案内されています。とにかく由緒のある古い神社ですね。
絵馬殿、少しいろあせていますが古い絵馬が沢山奉納されています。
屋根付きの建物の中に奉納神額の数々。ガラス張りのケースに収められています。
天孝天皇:君がため春の野にいでて若葉つむわがころもでにゆきはふりつつと詠まれています。
木で壁にかかっています。
絵馬殿内の奉納書、労力奉仕、桧丸柱、施工、宮司など奉納された方々の氏名などが書き記されています。昭和48年5月8日。
木板に書き記しが。
澄宮殿下
金六千?と書いてあります。いくらなのでしょうか?
入学記念、学業成就祈願の額もあります。
絵馬
鳥の絵馬(学業成就)学問の神様の絵馬などいろいろ並んでいますね。よく見ると母奉納とありますが、ご自分のこどもの為に願いを込めて奉納されたんですね。
狛犬
拝殿横にいる狛犬です。榊の木も並んであります。足元にはまりでしょうか?ふっくらとした狛犬です。
拝殿右側
ここにも屋根付きの灯篭です。お札返しの籠、おみくじ結び、狛犬が。
落ちついた造りです。
社務所、拝殿の右側にありますが、今日はひとけも無くひっそりとしています。
しめ縄がド~ンとはられています。
両脇には提灯、菊のご紋の賽銭箱、とても太くて大きな立派なしめ縄です。
拝殿屋根アップ
萬歳という額がかかっていて、千社札も屋根のはりに貼り付けてあります。
それにしても、みごとなしめ縄です。
賽銭箱
菊のご紋入りの賽銭箱です。
小銭には似合わないですね、やはりお札でしょうね。
本殿の案内板
重要文化財指定 一間社流れ造り 妻入、杮ぶき板茸。
本殿は拝殿より奥の壁に囲まれた中心にあり残念ながら近づけません。屋根の流れが優美で総体的に均斉のとれた建物であると記されています。
拝殿斜め右側から
堂々とした拝殿全景です。屋根先が珍しい形をしていて美しいバランスです。
拝殿斜め左側から
後ろには杉木立がひかえています。この時期でも深い緑に覆われていました。
祈願名簿
御祈願希望の方は名簿へご記入くださいと机の上に手帳がありました。毎朝「日の出」の時刻に皆さんのお名前を神前に捧げ身体健康・延命長寿・交通安全のご祈祷が奉仕されているようです。
交通安全祈願
石垣の上に社が乗っています。天八街社(アマノヤチマタシャ)交通安全守護。かわいらしい社です。
根っこがドッキングしてます。違う木の種類ですね。
縁結び仲良しの木
ご利益があるようにひとなでしました。
ねづこの木
樹齢推定1000年以上という御神木の古木ですね。
長生きの木とも記されています。しめ縄がはられています。
八王子社
五男三女神:病気平癒・ボケ封じの神です。裏が竹林で小さな社ですが、やはり石垣にのってます。
松杉相生の木
松の木と杉の木の根元が一緒になってます。
縁結び・仲良しの木です。
釜神社
奥津彦神(身体健康)火産霊神(火災除去)・奥津姫神(延命長寿)
境内杉林と石灯篭
苔むした杉の木と石灯篭が沢山並んでいます。
南側からの様子です。
入口には御柱が、石灯篭がどっしりとしています。
ひんやりとした広い境内を歩いていると、歴史のある神社の懐にすっぽりと入り込んでしまった感じがしました。水の守護神と言われていますがこの地に流れている水が杉の木・樅の木に脈々と流れ込み樹勢旺盛な木に育っているのでしょうね。また、霊験あらたかな神様がいらっしゃって守られている空間と思うと気持ちがとても落ち着きました。そろそろ2010年に入ろうとしています。神社はこれからが大忙しでしょうね。機会がありましたらこの空間を味わいにお参りに行かれたらいかがでしょうか。元気になりますよ。
コメント
[…] 大宮熱田神社手前です。朝焼けに照らされた桜が綺麗ですね […]