1月23日(土)~24日(日)にかけて、松本城公園で「第24回氷彫フェスティバル」が開催されました。
このフェスティバルのメイン、「氷彫コンクール」は、23日午後6時から24日午前6時まで徹夜で作品制作が行われ、できあがった氷彫は間近で見学することができます。
去年に引き続き、平田謙三、浩一親子チームの『“希望の未来へ”』が金賞を受賞しました。
松本城をバックにキラキラ光る氷の彫刻は、お見事!!
溶けてなくなってしまうのがもったいないです。。。
コンクールだけでなく、他にもいろいろなイベントが開催され、今年も多くの家族連れなどで賑わいました。
そんな氷彫フェスティバルの様子と、冬の松本城の様子をご紹介します。
氷の彫刻があるのは、松本城公園。無料で入場できます。
[googlemap lat=”36.2385″ lng=”137.970139″ width=”575px” height=”300px” zoom=”14″ type=”G_NORMAL_MAP”]長野県松本市丸の内4−1[/googlemap]
周辺に駐車場はたくさんありますが、入口に近い方から順にすぐに満車になってしまいます。
こちらは、市営駐車場。一回300円。
なんとか停めることができました。
時間が経つにつれ、氷彫刻も溶けてくるので、早めに行く方が良いかもしれません。
松本城の入口
人がいっぱい、自転車もいっぱい。
小さい子の迷子放送がよく流れていました。
氷彫コンクールエリアでは、カメラ片手に氷彫刻観賞する人たちで賑わっています。
では、コンクール出品作品を一挙ご紹介。
ブルーマーリン(黒カジキ)が大海原をジャンプする一瞬をとらえた作品を彫刻します。荒々しさと迫力のアル作品にしたいと思います。子供達の笑顔の為にがんばります!
2、TEAM SAKAMOTO 『遥か』
坂本秀明 竹内寛泰
子供達には想像力を、親たちには、子供達への遥かな思いを感じてもらえる作品にしたいと思います。
3、アイスアートクラブトヤマチームA 『飛翔~夢に向かって~』
楞谷貴志 浅田浩二
子供達が大きな夢に向かって、未知なる世界へ飛躍するように願いをこめた作品にしました。月と太陽は宇宙をイメージし、ペガサスは夢に向かい、力強く躍進する子供達の姿を映し出しました。
4、平田謙三、浩一親子チーム 『“希望の未来へ”』
平田謙三 平田浩一
希望の未来に向かって優雅にまう鳳凰と女性像を、躍動感あふれる作品で表現したいです。
5、ウェスティンナゴヤキャッスル 『未来へのはばたき~平和を願うリボン~』
安江洋輔 稲垣雄也
近年、色々な活動にたいしての象徴に使用されるリボンを氷彫刻にも取り入れて、見ていただく方々にも身近にリボンというものを理解していただきたい。そのリボンに対しての感じ方や思いを持ち、その活動に賛同できれば、あたたかい心が通じ合うのでは・・・
6、帯広チーム 『SEA HORSC』
中村順一 芥川寸美礼
馬と竜落子を自分なりに掛け合わせてみました。想像上の動物で神話等に出てきます。海馬又はシーホースと呼ばれている、シーホースが海の中を優雅に泳ぐ姿を描いたものです。あなたはどう思いますか?
7、軽井沢プリンス・八重洲富士屋ホテルチーム 『夢想』
小林義明 本橋謙二
豪華で優雅、かつ、気品ある夢のような作品にしたいです。
8、ジャパン・イマジネーション・フーズ(株) 『春光』
中野徳二 元木文男
新春を迎え、経済の状態が大変悪い中!世界全体に暖かく明るい光を射し込むよう、今回は「春光」と名付けました。氷彫刻を始めて満33年。新春を迎えて数74歳になりますが、今年も国宝松本城氷彫フェスティバルに参加が出来ることを大変喜ばしく思っております。製作品が市民の皆々様に見ていただき、感動をしていただけるように努力し頑張りたいと思います。
9、グリンデルワルト 『ハイジとペーター Heidi und Peter』
ブルーノ・カウフマン ロマン・ラース
ハイジとペーターはスイスのアルプスに住む幸せな子供です。山での素朴で自然な生活を通して、友情・希望・信頼を見にもって学び、素晴らしい未来の決断と確信を得ていきます。
10、鶴見氷彫刻Bチーム 『夢へはばたけ』
山口裕昭 黒川知恵子
大白鳥が大きく羽を広げて大空へはばたく瞬間を、子供達が夢へ向かって大きく羽ばたいてゆく様子と重ね合わせて表現していたいと思います。大きく広げた羽根をきれいに仕上げ、見ている人たちに感動を与えられるような作品に出来るよう、全力で頑張ります。
11、富山アイスアートクラブB 『DINOSAUR(ダイナソー)白亜紀の闘い』
亀山研介 澤崎嘉仁
共に白亜紀(約1億4550万年前~約6550万年前)に生息していたとされる、獣脚竜で最も現代で人気のあるティラノサウルスと、翼竜の中で最も美しいといわれているミクロラプトル。この両者が、もし闘ったらどちらが勝つのだろうと、想像しながらデザインしました。子供達の想像力をかきたてるような、臨場感ある闘いを表現できたらと思います。
12、ラ プラージュ 『出発(たびだち)』
堀田悟 堀田匠人
白鳥が水面から飛び立つ様子を彫りたいと思います。
バショウカジキが大きくジャンプする姿をちからづよくさと流れるような曲線で表したいと思います。明るい未来へ向かって大きくジャンプ!!
女性の美しさ、衣の流れ、全体の優雅さを表現します。
15、長野氷彫倶楽部 『「夢幻」~終・創~』
奥原大介 良波学
無から生み出される新しい力。作品で時の流れを表現したいです。また、会場に足を運んでいただいたお客さんの心に残る作品を目指します。
初めて出場します。仲間と協力してよい作品を作りたいと思います。鮭の荒々しさと躍動感を表現し、勢いのある生命力と、希望に満ちた作品にしたいと思っております。よろしくお願いします。
17、N・Y&Y・M 『ハートにこめて・・・』
山崎紀夫 松井靖
様々な願いが叶うように、気持ちを込めた作品にしたいと思います。
春を待っている花の精を、かわいらしく細かい所まで彫り上げたいと思います。
会場の一角にはデモンストレーションで使われたと思われる氷彫も・・・。
これ・・・「土曜はこれダネッ!」で、アナウンサーの人がハートの部分を作ってました。
まだきれいに残っています。
来場者先着100名が一般審査員として参加し、作品が審査されます。
最高賞である金賞&一般審査員の特別賞を受賞したのは
平田謙三、浩一親子チーム 『“希望の未来へ”』
金賞を受賞した作品は、さっそくテレビ取材。
ちなみにこちらはテレビ信州さん。
取材されている氷彫もあれば、崩れてしまった無残なものも・・・。
きれいな氷彫を楽しむなら、午前中じゃないと溶けちゃうみたいです。
さて、お楽しみは氷彫コンクールばかりじゃありません。
いろいろなイベントが催されています。
スタンプラリー
インフォメーションセンターに設置された用紙をもって、氷彫フェス会場や大名町商店街にあるスタンプを集めます。
先着1000名(各日500名)は、すでに〆切り・・・でした。
松本山雅FCトークショー
これまた見えない。さっきよりマシ?
他にもステージではじゃんけん大会やコンサート、ダンスパフォーマンスなどいろいろあったそうです。
松本城北西側にあるおたのしみ広場では、フリマや物産品の販売、カーリング、足湯などがありました。
松本城西南側は、飲食ブース。
クレープ、たこ焼き、フランクフルトなどの屋台が並びます。
その中でもひときわ目立っていたのは、ドネルケバブ。
大っきなお肉から肉汁ポタポタ・・・。
思わず買っちゃいました。
キャベツがたくさん入っていて、意外とヘルシー。
松本城と城下町
松本城はもと深志城と呼ばれ、中世には小笠原氏の一支城であった。そのころすでに今の二の丸東側には市町が形成されていたが、西方一帯は沼地であった。本格的な近世城づくいが始まったのは1580年代で、城郭と城下町一体の都市計画を推進したのは、豊臣大名としてこの地に入った石川氏である。天守を建てたのは2代康長の時で1593~94年と推定される。
3重の水堀と塁を巡らして郭の縄張りを行い、本丸と二の丸を内郭とし三の丸を外郭とした。この広さはおよそ39万㎡で、内郭には天守、御殿、蔵など城主と藩の施設を置き外郭は城主の親衛隊である上級家臣の屋敷地とした。総延長3.5キロの塁上には透き間なく土塀をかけ、前面は完全囲繞の水堀で、厳重な城門を構える虎口(枡形と馬出し)だけが場内への通路である。
城外は南から北へ通る善光寺街道に沿って城下町を割り、その東側に寺社を配置した。城下の町筋は格子状のものより鍵の手やT字形交差が多い。居住区分は厳格で士と、町人の混住はまったくなく、士や敷地は木戸の内と外に分けて中級と軽輩の居住区とし、町人地は親町3町、枝町10町、24小路にランク付けして、身分と職業によって住まわせた。
左図は城郭の北東上空から南方を望む鳥瞰図である。
黒門をくぐって本丸庭園へ・・・。
何気なく通ってしまう黒門。
よく見るとすごいどっしりした造り。
本丸庭園
本丸御殿があった跡地は、今では芝生の庭園になっています。
庭園内はイベントがないため、混雑はしてません。
冬の間もきれいにお手入れされてます。
松本城保存の功労者
小林有也先生
先生は大阪(和泉国泉北郡伯太村)の出身で、安政2年(1855)藩の江戸屋敷で生れた。
初代松本中学校長として来任し29年間子弟の教育に尽くした。その間、荒廃した天守を憂い、明治34年(1901)天守閣保存会を起こして修理に辺り(12年間)天守を倒壊の危機から救った。市川量造先生
先生は信濃国松本の人、弘化元年(1844)北深志町下横田で生れた。
明治5年(1872)松本城天守が235両1分と永150文で競売されたのを憂い、幾多の困難を克服して天守を買い戻し、その保存に貢献した。
後に戸長、県会議員等歴任。
宇宙ツツジ
わらぼっちをかぶっているため、ツツジだかなんだかわかりにくいですが、看板があるのでかろうじて確認できます。
宇宙ツツジ
日本人初の女性宇宙飛行士向井千秋さんと宇宙を旅したツツジの種から発芽させたもので、全日本花いっぱい館林大会を記念して群馬県館林市から松本市に寄贈されました。
松本市は、花いっぱい運動発祥の地として、長年この運動に取り組んでいます。
平成15年5月1日植樹
「わらぼっち(The snow guard)」
藁ぼっちつらぬく棒のこころざし
岩下四十雀この松本城の「わらぼっち」は、木々の雪囲いの頭につけるもので飾りの意味と霜除けや雪が積もりにくいという実用を兼ねたものです。
松本城でも冬の風物詩として定着しています。
全部で何種類あるんでしょうか?
職人さんの粋な美意識を感じます。
小笠原牡丹
天文19年(1550年7月)
甲斐の武田信玄に攻められた小笠原長時は、林城館にあった純白の牡丹が敵兵に踏み荒らされることを憂えて、これを里山辺の兎川寺に託して去った。
その後同所の久根下家は、この牡丹を守り、昭和32年11月と平成18年10月にその株を松本城本丸へ移した。
これが小笠原牡丹である。
天守の説明書き
天守の各部分の名前や大きさなどが書かれています。
国宝松本城天守
所有者 国(文部科学省)
管理団体 松本市
名称構造 建築
推定文禄二年~
天守 五重六回本瓦葺 城主 石川康長
乾小天守 三重四階本瓦葺 右に同じ
渡櫓 二重二階本瓦葺 右に同じ
辰巳附櫓 二重二階本瓦葺 城主 松平直政
月見櫓 一重地下一階附本瓦葺 右に同じ特徴
五棟の建物は天守を中心に北には乾小天守を渡櫓でつなぎ、東には辰巳附櫓と月見櫓を付属させたいわゆる連結複合式と呼ばれる独特の構成で、その外壁は各重とも白漆喰の大壁で腰には黒漆塗りの下見板が張ってある。月見櫓は天守建築には珍しい殿舎風造りで三方に朱塗りの回縁をめぐらしてある。国宝指定
昭和十一年四月二十日(国宝保存法)
昭和二十七年三月二十九日(文化財保護法)
修理
昭和二十五~三十年度(全建物解体修理)
冬の松本城の桜
シダレザクラです。柳と間違えてしまいそう・・・?
ただいま冬眠中。今年もきれいな花をさかせてくれることでしょう。
売店の横には、ちょっとした休憩スペースがありますが、庭園内よりも混雑しています。
本丸庭園内のトイレ
普通の日本家屋のような立派なトイレです。
松本城のコイは、人間慣れしているせいか、人がいる方にどんどん寄ってきます。
「エサをくれ」と言わんばかりに、お口をアーン!!