明治2年、松本藩士の子として、この家に生まれました。
木下尚江は、新聞記者、弁護士、小説家として活動しながら
普通選挙の実現などの社会改革を目指して活躍した社会運動家です。
生家の雰囲気から、一人の歴史人物の生い立ちを垣間見ることができます。
住所:長野県松本市大字島立2196-1
電話:0263-47-4515
開館時間:午前9時から午後5時 (入館は4時30分まで)
休館日:毎週月曜日(休日の場合は、当日開館し翌日が休館)・年末年始(12月29日から1月3日)
入場料:大人(高校生以上)400 円 小人(中学生以下)無料
交通: アルピコ交通大庭駅→徒歩15分
長野道松本ICから国道158号経由1km3分
[googlemap lat=”36.231582″ lng=”137.93374″ align=”undefined” width=”575px” height=”300px” zoom=”14″ type=”G_NORMAL_MAP”]長野県松本市島立2196−1[/googlemap]
右下の木の看板、
「木下尚江生家」赤い矢印が見えるでしょうか。
玄関すぐ右は「とりつぎ」になっており、障子が全開なので、縁側まで見渡せます。
玄関から見えるので気になってました。
土間にこんなものも置いてあります。
味噌作りに使っていたようです。
彼の著書から抜粋された文章もあります。
当時の生活ぶりが、温度をともない、伝わってくる感じです。
土間にはいろいろ資料が展示してあります。
「木下尚江さんはこんな人」
「木下尚江を巡る人々」
「同志」「敵対」など色分けされていてわかりやすいです。
彼が影響を受けた、政治家の田中正造とは、その死期にも立ち会い、看護を行いました。
「尚江再評価」
~「松本の恥」から「民主主義の先達」へ、とあります。
松本・城山公園にある、機関車の形をした顕影碑の写真が印象的でした。
そして右手が室内への入口になっています。
実際はこの部屋は台所だったところ。
右に竃が見えます。
ここにも、著書からの抜粋があります。
幼年時代、母親がこの前で、石を切って火を取る音や、焚き付けの白い炎が立ち上る姿の記憶が記されています。
ここで、「松本市歴史の里」ロゴ入りのスリッパにお履き替えます。
どんぐり。
煮出して染料にしたようです。
ここにも幼少期の思い出が著書から抜粋されています。
来館者用の書き込みノート、
イラスト付きで、「うちの父に似てる」。
ほのぼのしたメッセージに、思わず、クスッ・・・似てる!
木下尚江を知らない人でも、この家の中で、その生い立ちや思想、
そして、当時の時代背景や、生活の様子が、わかりやすく展示されています。
なぜか、心地よい、しばらく離れがたいような空間でした。