下水道の日(9月10日)に合わせて、毎年施設を一般開放するイベント「アクアピア安曇野ふれあいデー」が開かれています。
処理場見学では普段は登れない卵形消化タンクや、地下通路を通ったりしながら、楽しみながら下水道の仕組みを知ることができました。
他にも農産物直売や、スタンプラリー、子供向けのゲームコーナー、建設機械試乗など、子供達が楽しめるコーナーがたくさんありました。
[googlemap lat=”36.315594″ lng=”137.9225″ align=”undefined” width=”575px” height=”300px” zoom=”15″ type=”G_NORMAL_MAP”]長野県安曇野市豊科田沢6709[/googlemap]
犀川安曇野流域下水道安曇野終末処理場(アクアピア安曇野)
(財)長野県下水道公社中信管理事務所
【住所】安曇野市豊科田沢6709
【TEL】0263-73-6571
【FAX】0263-73-6572
【HP】http://www.npspc.or.jp/chushin/
まずは、処理場見学から行ってみることにしました。
卵形消化タンクの屋上に登るコースは60分、登らないコースは45分。
こんな感じで皆ヘルメットをかぶって見学します。
1回の見学は20名程参加したでしょうか。20分おきに出発してゆきます。
中央監視室
場内外の設備を24時間体制で管理しています。
正面に見える装置は、CRT監査装置といって、設備の運転状況がすべてわかるようになっているそうです。
ポンプ棟
家庭や工場から排出された下水は、下水道管を通って、最初にポンプ棟に入ります。
ポンプ棟の中には入れないので、中の様子は写真で。
ポンプで約11m揚水して沈砂池に送ります。
ポンプ棟の脇にある盛り上がった所で土壌脱臭。
パイプのところはちょっと臭います。
最初沈殿池
下水中に浮遊している汚れを沈めたり、水面に浮かせて取り除きます。
沈んだ汚れは、汚泥処理施設に送られ処理されます。
上澄水は反応タンクへ。
反応タンク
最初沈殿池からきた下水に活性汚泥(好気姓微生物を多量に含んだもの)を加え、空気を送り込んでかくはんします。
微生物は空気中の酸素の助けをかりて、下水中に浮遊したり溶けている有機物を食べて分解します。
反応タンクで汚れを食べた微生物たちを集めて沈殿させ、きれいな上澄水と分離します。
次は、排出された汚泥の処理について。
左:ガスホルダー、右:卵形消化タンク
アクアピア安曇野のシンボル的な卵形のタンクです。
卵形消化タンクに汚泥を約30日間滞留させ、加熱かくはんすると、汚泥中の有機分が嫌気性微生物により分解されます。
これにより汚泥が約40%減量し、臭いが軽減されます。
卵形消化槽の発生ガスを利用した発電を実施する予定だそうです。
エコですね。
そしてこの処理場見学の目玉!!
卵形消化タンクの屋上へ登ります。
45分コースの方はここでお別れです。
タンクの上へ行くには、地面が見える通路を渡ります。
高所苦手な方は厳しいかもしれませんね。
階段を下りて、消化タンクの地下へ。
いろいろなパイプが張り巡っていますが、どれが何の管かわかるように名前が書いてあります。
地下管廊
消化タンクの屋上もそうですが、地下も「ふれあいデー」だけの公開です。
小学校の社会科見学でもここへは入らないそうです。
地下管廊は年間通じて温度が一定なので快適。
この日はかなり残暑で暑かったのですが、地下は涼しかったです。
地上へ上がると・・・いつの間にか出発地点の管理棟に戻っていました。
なんだか不思議な感覚!?
ちなみに、見学をするとスタンプラリーが免除になり、参加賞がもらえます。
詳しく説明して案内してくれた上に、参加賞まで・・・。改めて水を大切に使おうと思いました。
処理場見学以外にもいろいろな企画がもりだくさん。
水中の有機物を食べてくれる微生物を観察できます。
ビンに入っているのは活性汚泥です。
このような微生物が発見できます。
見つけた微生物が何かを照らし合わせながら観察すると勉強になりますね。
思った以上に子供達が夢中でした。
施設内を流れる川には、ドジョウが放流されており、触って遊べるようになっています。
子供用のゲームコーナー
数種類あり、クリアするとお菓子などの景品がもらえました。
キッズ広場
三輪車やボールで思い切り体を動かして遊べるコーナー。
普段何気なく使っている下水道ですが、知らなかったことが多く、とても勉強になりました。
7月か8月には水の研究室という教室も開催しているとのことですので、夏休みの自由研究にも使えそうですね。