創業80年の善哉酒造では、敷地内に地下30メートルから自墳している湧き水を「女鳥羽の泉」と名付け、仕込み水として活かしてきたそうです。
松本には昔は数多くの蔵元があったそうですが、今は市街地に残る唯一の蔵元となってしまいました。
名水と厳選された酒米、杜氏と蔵人の伝統の技術。信州の自然と歴史に育まれた松本の銘酒です。
[googlemap lat=”36.235669″ lng=”137.976331″ align=”undefined” width=”575px” height=”300px” zoom=”16″ type=”G_NORMAL_MAP”]長野県松本市大手5丁目4−24[/googlemap]
住所:長野県松本市大手5-4-24
電話:0263-32-9054
昭和の佇まいをのこす路地を歩いて行きます。
蔵がナイトクラブに改装されていたり、写真のような金網屋さんなど職人さんのお店、散歩しているだけでも楽しめます。
水場らしきものを、発見と思いきやその手前に大きな杉玉が!
看板を見て納得。
ここは湧き水のある酒蔵なのでした。
平成の名水百選に認定されたそうです。
善哉醸造用水と彫られています。
横から見ると名水の上の棚を木の枝が覆っています。
夏は木陰を作ってくれるのでしょうか。
杉玉ももう一度アップで見てみましょう。
緑の杉玉は新酒ができたお知らせ。
枯れてくると、新酒の熟成具合を物語るといわれています。
店内入ると酒屋さんでありながら懐かしい感じのあたたかい空間です。
数々の賞状が飾られています。
金賞をとることも多いようですが「それで値段を変える店主ではない」と奥さまの口ぶりにも職人気質と誇りを感じます。
とても素敵なお雛様が飾ってありました。
信州では4月に桃の節句を行います。
店内入ってすぐのテーブルは地元の方の社交場になっているようです。
ミソサザイです。
とても人懐っこいのは、美味しい水のせいだけでなく、奥さまが、お米を餌にあげていたからでした。
ちなみにパンは食べないそうです。
入口の観葉植物も生き生きしているのはお水のお陰もあるのでしょうか。
「せっかくなので」と、いうことで、試飲がどんどん増えていきます。
右から酒袋で絞った大吟醸酒。
その隣、それを機械で絞った大吟醸酒。
さらにその隣は、限定25本の貴重品です。
酒袋の一番搾り・・といっても、袋からぽたぽたと落ちてくるものだけを集めたというのですから。
歩き、自転車の人には売ってくれません。揺られて発泡すると大変なことになりますから。
一番左は無濾過の純米吟醸生原酒。
山案内人のリクエストで製品化したというだけあって、濃厚です。
お隣は左に比べると飲みやすい感じないなってます。
湧き水を飲みに行ったつもりが、湧き水の加工物を頂くこととなりました。
初めて訪れたお店でしたが、地元の方、遠方常連の方、飲める方、全く飲めないけどよく来るという方・・。
あっという間にお水を介して社交場になっているのはおかみさんの明るいお人柄なのでしょう。