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軽井沢タリヤセンにある「睡鳩荘」旧朝吹山荘|軽井沢町塩沢湖

「睡鳩荘」は、軽井沢別荘建築史の中でも最上質のものである。昭和6年(1931)にアメリカ人ヴォーリズの設計により建てられた歴史的価値ある建造物である。
「睡鳩荘」旧朝吹山荘
これは帝国生命や三越の社長をつとめた朝吹常吉の別荘であった。
また常吉の長女でありフランス文学者でも有名な朝吹登美子はこの別荘を愛し毎夏この別荘をで過ごした。
登美子の意思を受け、平成20年にこのタリアセンの湖畔に移築し復元した。

住所:長野県北佐久郡軽井沢町塩沢湖217
電話:0267-46-6161
タリアセン入園料:大人800円、小中学生400円
[googlemap lat=”36.328287″ lng=”138.596006″ align=”undefined” width=”575px” height=”300px” zoom=”13″ type=”G_NORMAL_MAP”]長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉塩沢[/googlemap]
睡鳩荘全景 全景Ⅰ(湖上から)
睡鳩荘を塩沢湖の湖上から湖を通してながめる眺めると、西欧など異国を思わせる情緒を感じさせてくれる。

睡鳩荘全景 全景Ⅱ
睡鳩荘の一階にはテラス、二階にはバルコニーを設計し、白い手摺、白い窓枠は建物全体を一層引き立てている。

睡鳩荘全景 全景Ⅲ
睡鳩荘の側面である。暖炉の煙突を建物の外に設計し建物全体引き締めている。

睡鳩荘全景 全景Ⅳ(対岸から)
建物の設計は軽井沢の自然と調和させた、まさに寛ぎの別荘として設計してある。

睡鳩荘全景 全景Ⅴ
一階の外壁はログキャビン風の羽目板、二階の板壁には菱形のレリーフ調の装飾、屋根は塩焼瓦葺きで造られている。

睡鳩荘全景 全景Ⅴ(背面)
睡鳩荘はヴォーリズ設計の代表作として評価されている。
あらゆる角度からこの建物を鑑賞して観よう。

睡鳩荘 二階部外観
二階部裏側の外観と暖炉の煙突である。

睡鳩荘 一階部開閉窓
一階部の開閉窓と窓から見えるダイニングルーム内である。

睡鳩荘 二階部バルコニー軒下
二階バルコニー部の軒下と開閉戸である。

睡鳩荘の一階テラスⅠ
テラスは広く設計されいる。軽井沢の別荘生活に欠かせないのがテラスである。
昼間はテラスで本を読み又、家族・友人達と語り合う空間である。

睡鳩荘の一階テラスⅡ
ダイニングルームとテラスの間はオープントビラで直接つながり自由に出入りできるように一体設計されている。これが睡鳩荘の特徴である。

睡鳩荘の一階テラスⅢ
テラスの柱、テスリは丸太をそのまま使いシンプルさを演出している。これもヴォーリズ設計の特徴である。

睡鳩荘の二階バルコニー
二階のバルコニーも別荘生活に欠かせない空間である。ここからは塩沢湖が一望できる。

睡鳩荘の別荘 表札ASABUKI
別荘NO:817 ASABUKI(朝吹)の表札である。

睡鳩荘内に飾られた写真「朝吹家の人々」
この別荘で過ごした朝吹家の人々の写真が室内に展示されている。

睡鳩荘のダイニングルームⅠ
睡鳩荘の見どころはヴォーリズ設計の広いこのダイニングルーム兼リビングルームである。
ダイニングルームの中央には10人程が同時に座れる無垢材のダイニングテーブルが堂々と置かれている。
これがシックな豪華さを演出している。

睡鳩荘のダイニングルームⅡ
ガラス窓は室内から外の採光が充分採れるように天井近くまで高く設計している。
また室内には外の樹木の緑が眼に一杯入る。

睡鳩荘のダイニングルーム暖炉
ダイニングルームの中央には石積みの大きな暖炉が詰まれている。
当時の軽井沢の夏は、まだ朝は肌寒く暖炉が必要であったと言う。

睡鳩荘のダイニングルーム飾り棚
部屋のすみずみに飾り棚を造り込み、厳選された逸品が棚に一点ずつシンプルに飾られている。

睡鳩荘のダイニングルーム応接セットⅠ
応接セットは、当時朝吹家で使用されていたものが、そのまま移設している。

睡鳩荘のダイニングルーム応接セットⅡ
重厚さを感じる応接ソファーの一つ一つは厳選され選び抜かれた逸品ばかりである。
当主の趣味のよさが伺える。

睡鳩荘のダイニングルーム開閉式窓
窓枠は軽井沢の涼しさをダイニングルーム全体に取り込むよう開閉式ガラス窓と網戸を一体化した構造設計になっている。

睡鳩荘のダイニングルーム壁面飾り
壁面の飾り付は豪華さを演出している、当時の富裕層の軽井沢での生活ぶりを偲ぶことができる。

睡鳩荘のダイニングルーム天井
天井は、丸太の剥き出しにした梁の設計はヴォーリズ建築の特徴的設計である。
天井には、丸太の梁と調和させたシンプルな照明ライトが施されたいる。

睡鳩荘のダイニングルーム食器棚
ダイニングルームには、特注で造られた軽井沢伝統工芸の軽井沢彫ダイニングボードが置かれている。

睡鳩荘の食器類と軽井沢彫
ダイニングボードに飾られた食器類。ダイニングボードには軽井沢彫りの特徴である葡萄が彫られている。

睡鳩荘のダイニングテーブル&テイーポット
ダイニングテーブル中央に置かれたコーヒーポットとコーヒーカップ。

睡鳩荘にある徳川家拝領の品
徳川家から拝領した電気スタンドがダイニングボードの上に飾られている。
注視すると「葵」の紋が彫られているのが解る。

睡鳩荘に陳列された軽井沢彫民芸品
一階のダイニングルームでは、軽井沢の伝統工芸である軽井沢彫が展示販売されている。

ニ階への階段Ⅰ
二階へ上る階段の造りはヴォーリズ設計の特徴の一つである。階段の勾配は緩やかに、そして踏み板は奥に幅広く、住む人に優しい設計である。この階段は欧米並みの広さであると説明している。

二階への階段と照明Ⅱ
階段の天井から吊る提げられた電燈は別荘の佇まいに相応しく、淡い電球色で優しく演出をしている。

二階居室
二階のリビングは広くユッタリした設計である。

二階の居室とテラス
リビングルームからテラスへは開閉ドアで、そのまま繋がる。ここから眺める塩沢湖の景色は一段と素晴らしい。

床の構造
この床下全面には遮音のためオガクズが敷き詰められている。これはヴォーリズ建築の特有のものである。

朝吹家の人々の写真
二階のリビングには、この別荘で過ごした朝吹家の人々の写真が飾られている。

二階書斎Ⅰ
登美子の寝室兼書斎である。特に書斎の机は登美子の愛した調度品であるという。

二階書斎の机
引上げ式の窓を一杯に開けると軽井沢の清々しい風が室内に入り込む。

二階書斎Ⅱ
この書斎は当主の書斎であろうか。広い書斎にはユッタリと軽井沢堀の家具が置かれている。

二階居室と籐椅子
なんと優雅な籐椅子であろうか。軽井沢の夏の風を一杯に受けながら朝吹家の一家が読書をした光景が眼に浮かぶ様である。

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