田淵行男は1945年に現在の安曇野市である西穂高村に疎開したのをきっかけに、北アルプスと安曇野を活動の場として、高山蝶の研究や山岳写真の撮影を続けました。
記念館では、そんな田淵行男の作品を約73000点、愛用の品々を収蔵しており、季節ごとに企画展などを開催しています。
ちょうど記念館前にある百楽(ひゃくらく)桜が満開で、この日は「さくらまつり」が開催されていました。
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休館日: 月曜日(祝日の場合はその翌日)、祝日の翌日、12月28日から1月4日
開館時間: 午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
観覧料: 個人 /大人 300円、小中生 200円
団体(20名様以上)/大人 200円、小中生 100円
※特別展示開催の場合は別料金
住所: 安曇野市豊科南穂高5078-2
Tel/Fax: 0263-72-9964
豊科ICを出て直進すること約5分、「安曇野の里」にあります。
田淵行男記念館の入口はこちらの看板がある方からだと近いです。
手前にある建物が記念館。奥にはあづみのガラス工房があります。
今日は「さくらまつり」開催中ということで、駐車場はいっぱいでした。
百楽桜が満開の記念館
満開の桜の下で記念写真を撮る方でにぎわっていました。
その下に咲いているのは、ユキヤナギ?でしょうか。
こちらも満開で、ピンクと白のコントラストがきれいです。
百楽桜の名前の由来は、田淵さんが残した言葉「一山百楽(いちざんひゃくらく)」(一つの山には百の楽しみがある)からきているそうです。
この桜は、樹齢約300年の長野県北安曇郡白馬村沢渡の貞麟寺境内にある糸桜(エドヒガンザクラの枝垂種)を母木にして出生したもので、この母木の強じんな生命力と枝姿の優雅さの特質と、さらに、花が大きく色彩が優美なことから国の天然記念物に指定されているオオヤマザクラの変種の野中桜と並ぶオオヤマザクラの銘木儀重桜(白馬村嶺方)の優れた特質を併せ持つことに着目した桜の研究家、草間勉氏(大町市在住)によって育成されたものです。
また、「百楽桜」の名は、この桜の出生地一帯を田淵行男先生がヒメギフチョウの研究場所のひとつとして愛され、大切にされたことから、「人と自然の心のきづなを深め、自然を大切にしていこう」という願いを込め、田淵行男先生の遺された「一山百楽」のお言葉をいただいて命名したものです。
この日の予報は雨。
なんとかお天気はもちこたえていましたが、風が強く、そのたびにヒラヒラと花びらが舞っていました。
時折、桜吹雪になると、「わぁ~」と周りからの歓声も。
記念館の方に行ってみましょう。
開館時間: 午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日: 月曜日(祝日の場合はその翌日)、祝日の翌日、12月28日から1月4日
入館料: 個人 /大人 300円、小中生 200円
団体(20名様以上)/大人 200円、小中生 100円
田淵行男ゆかりの百楽桜の開花にちなんで、「さくらまつり」開催中!!
受付
窓の形が田淵さんのロゴっぽく見える気がします。
とってもわかりやすい場所にAEDが設置されています。
パンフレットとチケット
チケットには田淵さんの蝶の細密画、山岳写真がデザインされています。
ポスター、マップ、Tシャツ、帽子、トートバック、バンダナ、絵葉書・・・などなど、いろいろあります。
友の会の会員だと少々お買い得。
山岳写真家。高山蝶研究家。代表作に、「高山蝶」,「わが山旅」、「ヒメギフチョウ」、「山の時刻」、「山の紋章雪形」、「安曇野の蝶」、「山のアルバム」、「黄色いテント」などがある。
(Wikipediaより)
山岳写真やチョウの細密画、愛用の品々など、現存する作品のほぼ大半が展示されています。
生前の田淵の活動の様子を収めたビデオライブラリーが鑑賞できます。
見たい場合は受付へ。
1.田淵行男「自然への愛」(北海道・大雪山高山蝶調査行)
2.わが山常念山脈(ダイジェスト版)
3.光ありて安曇野~田淵行男 自然への讃歌~
※3本とも15分程度のものです。
地下にもギャラリーがあります。
階段の踊り場にも山岳写真が飾られています。
階段の下にあったドア。
トイレかと思いきや、立入禁止の場所でした。
館内にトイレはなく、外の水車小屋近くのトイレを利用するしかありません。
入館前にトイレを済ませておくと良いですね。
わさび田を眺めながら休憩できるラウンジ
「自然から読み取り学ぶ知識がもっとも正しい」という田淵さんの信念がみごとにマッチした
自然との調和を感じられるスペースです。
本棚には写真に関する専門誌が勢ぞろい。
写真の勉強になる場所です。
さて、本日は「さくらまつり」
ラウンジの外には臨時のお茶席が設置されています。
今日は特別に入館料した人全員に、お抹茶とお菓子をサービスしてくださいます。
前には、わさび田。
綺麗な清流が一層優雅な気分にさせてくれます。
散った桜の花びらが、清流を流れていきます。