毎年「体育の日」には国宝松本城本丸庭園において市内各流派(5流派)の合同茶会が開催されます。
ご紹介の年は、2日ほど前から雨降りが続き天気が心配されましたが、当日は秋晴れの素晴らしい一日となりました。
聞くところによると、過去このお茶会は雨にも降られず、秋晴れの恵まれた日にあたるとの事、やはり今年も秋晴れの澄んだ青空のもと国宝松本城をバックに城下町ならではのイベントになりました。
市内5流派(表千家・江戸千家・大日本茶道学会・雲伝心道流・裏千家)がそれぞれの時期に合ったお道具を持ち込み茶席を設け伝統文化を披露しました。
一般の方も、参加することができますでの行ってみても楽しいかと思います。
国宝の松本城が一際美しく見える季節でもあります。
NHK朝ドラおひさまのロケ地として、撮影にも使われています。
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お城祭りの案内
国宝松本城のお城まつりの看板ですが、まだまだ沢山のイベントが予定されています。
正門
これから開門です。
本日は本丸庭園のみ無料開放です、ただし天守閣へ入場される方は有料となりますので観覧券をお求めください。
正門
お城まつりは毎年開催されています。例年10月、11月です。
黒門の茶会受付
こちらで受付となります。
茶会券(前売り2000円・当日2500円)
各流派の入り口で一席券(500円)です。
中門
ここから庭園に入場ですが、あらためて見ると石垣や家紋の付いた飾り、歴史を感じ、重みがあります。
国宝松本城
緑の芝生と青空、天守閣がしっかりと納まっています。
お茶席用のテント
もうすでにお茶席用のテントが張られています。
さわやかな空気の中での茶席はこの庭園には5席用意されます。
本丸北の席
表千家のお席になります。
赤い毛氈をひいた椅子に腰掛けて、一服のお茶をいただきます。
合同茶会の入場券
5席を廻れる共通券となっています。
それぞれの流派が(乾の席・月見の席・黒門の席・本丸南の席・本丸北の席)各席を担当しています。
お好きな席から廻ってください。
一席券もそれぞれの席(500円)で購入できます。
会記
野点の会記です。
本日のお茶席で使われる道具(短冊・花入・花・立礼卓・風炉釜・水指・茶器・茶碗・茶杓・建水・蓋置・菓子・お茶)などの説明が書かれています。
道具もその時の季節に合った道具を取り揃えお客さんをお招き
いたします。
松本の銘菓も出揃い、茶の風情に触れることができる絶好の機会です。
立礼卓席
椅子に腰掛けてお手前をする立礼卓(りゅうれい)席です。
本丸北の席
お客さまも椅子に腰掛けてお手前をご覧になったり、お菓子をいただいたり、一服のお茶を楽しみます。
ゆったりした時間が流れます。
本丸南の席
こちらは天守閣を仰ぎ見ながらの華やかなお茶席ですね。
席
こちらの席はお手前をする空間も工夫されています。自然豊かで緑いっぱいの木々の中でのお手前席です。
干菓子
雁の絵柄の菓子と蔦の紅葉の葉っぱの菓子ですね。
どちらのお菓子屋さんのお菓子でしょうか?
お手前
赤い毛氈がひかれた席に釜が掛けられ、季節に合う紅葉の華やかなお茶碗でお茶が立てられています。釜の周りには松ぼっくりが置かれていて秋の気配が感じられます。
茶碗
一服いただきました。今の季節にぴったりの華やかなもみじの紅葉のお茶碗ですね。
ごちそうさまでした。
茶器・棗(なつめ)と茶杓
棗は金で模様が書かれています。
この中にお茶がたっぷりと入っています。
月見の席
満席です。お客さんも日差しが強いのでハンカチなどで日よけをしています。
紅葉模様の生菓子
餡がたっぷり入っている紅葉模様の生菓子です。
品の良い甘さです。
どちらのお菓子屋さんでしょうか。
イチョウの葉の生菓子
イチョウの葉の生菓子です。
2種類ありお好きな方を選べました。
花
色とりどりの「ときのもの」がつるかごにたっぷりと活けられています。
本丸南の席
お城の正面の席です。
お手前席には秋の景色が凝縮され飾られています。
この赤い毛氈の上を歩いてお手前です。
国宝松本城合同茶会は、毎年体育の日に開催されています。
日本の伝統を、国宝松本城で体験することができる年に一度の催事です。
興味のある方は是非、行ってみてください。